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日曜日のマニアックルートツーリングの続きです。ブドウ峠の先はどうなっていたのか、少し書いてみます。このルートは、私自身とても好きな道です。
ぶどう峠を過ぎると少しクネクネした道が続きますが、この124号線は長野県北相木村近くになると、比較的道のくねりも弱くなって、非常に楽しく走ることができるルートになります。北相木村役場を過ぎて左折し、大鰭峠(おおひれとうげ)のトンネルをくぐって南相木村へとショートカット。
そして2号線で一気に南下。とても気持ちよく走れる快走路。最高です。そして休憩は?

南下していくと右側に見えてくる立岩湖、ここが絶好の休憩ポイント。水面がとにかくステキな青い色。




『発砲禁止』だの『複数釣竿使用禁止』だのやや奇妙な立看板はありますが、とても静かな場所で、湖面の美しさはピカイチだと思います。
さて、このダム湖の周囲でもジージーと蝉の声が聞こえます。聞きように寄っては、蛙の鳴き声とも聞こえます。これは『春ゼミ』で、やや高い山地では6月にうるさいほどその声を聞くことができるんです。全長3センチほどの黒い昆虫だそうで、まさに蝉の声そのものです。季節がずれているので、蝉だと思わないのですが、今回調べて春ゼミだと明確に分かりました。一つ前の記事をご覧下さい。
ここからさらに馬越峠のクネクネ道を越えて川上村に至ります。そこかしこにキャベツ畑が見られる高原野菜の産地です。そこを縫って走る快走路、今はキャベツの収穫畑よりも地面に白いマルチを敷き詰めた苗床の方が目立ちます。
そんな農地のど真ん中の農道へ突っ込みました。まあこのあたりの道はチョーキモチイイのでついついいろいろなところへ突っ込みたくなってしまうわけであります。

狭い農道で休憩を取っていると、突然大型の農業機械(トラクタ)がやってまいりました。ヤバイッ!すれ違えません。慌ててバイクをすれ違える場所まで移動。周囲は畑ばかり。朽ちたバスがあって、写真にするととてもステキな場所ですが、今回はバスの隣に軽トラが置いてあってカッコイイ写真は断念。

さあ、ここからは信州峠を通過して黒森鉱泉のあるあたりへ。そこで左へ入っていきます。いよいよクリスタルラインの始まりです。実は林道としては、釜瀬林道という名称で、瑞牆山(みずがきやま)を左手に見つつ、路面の悪い林道を走るんです。途中で左へ入り、林道の名前は大野山林道となります。間もなく木賊峠(とくさとうげ)。この峠でさらに左に入りますが。だいたいこのあたりで、「オイオイ、こんな細い道に入っていいのかい?途中でどうかなっちゃうんじゃないのかい?」的な感じに襲われます。事前に地元の道路管理者に電話で確認してあるので、舗装路、通行止め無しは確認済みで大丈夫ですが、疲れてくると不安が募るのが常です。
というわけで、その道から車が出てきたりすると、運転手さんに道路状況を尋ねたりするというわけです。

まあ聞くに越したことはありません。『大丈夫よ、舗装よ、全面!だけど、長いわよぉ~』的な助手席の方からの証言を得たようです。疲れているけど、そしてこの先どれくらい時間がかかるか不明だけど、ここまで来たらもう引き返すわけにも行きませんから・・・。

まだ不安があって木賊峠にあった案内看板を逐一チェックしております。確認できたことは、①この先まだ長いということ、②引き返そうにもそちらも大変だ、という2点でございます。
じゃあ、突っ込みましょ!

突っ込んだら、道が塞がれていました。なにで?はい、倒木でしたっ!アブネェナァ・・・。切って取り除いていただいて、感謝でございます。その間、私たちは待ち。でも、こういう時間が良い休憩になりますね。

でも、このクリスタルライン、なんでクリスタルかは走っても全く理解不能でしたし、HPにもそのいわれは出ておりません。http://crystal-line-guide.info/02.html
推測というかほぼ確実だと思いますが、山梨は水晶の山地、特に昇仙峡の近辺では水晶が産出したはず。だから水晶、つまりクリスタルという名称を使ったものと思われます。
路面は段差があるというか、一部の路面ががくんと陥没状態だったりして、決して良いものではありませんが、意外なことにスイスイ走れてしまいました。そういう意味では、期待はずれ!(※期待はずれっていったいなにを期待していたのでしょう?ハイ、それはもっともっとワイルドな路面、緊張するライディングを要求されること、さらに、素晴らしい眺望だったように思います。)
乙女高原に出て長い林道ツーリングもほぼ最終段階となりました。

ちょうどレンゲツツジが咲き乱れていて、風情のある湿原ではありましたが、なにしろもう疲労が結構来ているので、休み、ただそれだけ。湿原の遊歩道を歩いてみようなどというライダーは皆無!
あとは勝沼インター目掛けて帰路につき、途中大粒の雨にも降られ、さらには中央道の大渋滞につかまるというなかなかにロ~ングでワイルドな一日ではございました。
花そのインター側のマックからここまで下道オンリー221.5km。ハイ、満腹満腹!(←やり過ぎでしょ、満腹通り越して!)
終わり。