ローヌの旅、最終日は、

コート・ロティへ。




ローヌ地方の中では一番北側。

リヨンから南下して、すぐのところにあります。


Vienneという駅で電車を降り、

Ampuis村へ。








最初に訪問したのは、こちら。


Domaine Jean-Michel Gerin


Ampuis村の中心から北へ歩いて30分のところにありました。

ちょっと風変わりな人なのだそうで、

家の壁もこんな風に、赤と青。


内装も、丸いカウンターバーになっていたりと

個性的でした。


マダムが対応してくれて、

試飲をさせてもらい、醸造所やカーヴも見学させてもらいました。





こちらは、Chateau d'Ampuis


電車に乗って北上しているときに、ローヌ河沿いに見えていたのですが、

Ampuis村のシンボル的な存在。

ギガルの所有になっていて、

ギガルのコート・ロティには、chateau d'Ampuisの名が

ついているキュベがあります。




コート・ロティの畑。


本当に急斜面で、段々畑。

これだけ急で、一つ一つの畑がせまいと、

畑仕事も並大抵のことではないなぁと

容易に想像できる光景でした。





訪問の予約はしていなかったけれど、

飛び込みでGillesBARGEを訪れました。


初めて飲んだコート・ロティが

このドメーヌのものだったので、

ちょっと思い入れがあるのです。




突然行ったにも関わらず、

快く受け入れてくれて、

中を案内していただきました。


写真は、白ワインの滓引きをしているところ。

途中の味見もさせてもらいました。



試飲させてもらったのは、

コートごとにキュベをわけられたワインたち。

コート・ロティはいくつもの丘の連なりから成っていて、

それぞれの丘で味わいが違うのです。


このドメーヌのすぐ裏手のブドウ畑は、

ちょうどコート・ブロンドとコート・ブリュンヌの境。

飲み比べをすると、やはりそれぞれ味わいが違っていて

とても興味深かったです。





最後に訪問したのは、

Domaine Jean-Michel STEPHAN


最初に訪ねたドメーヌとは真逆の、

Ampuis村から南にはずれたところなので、

結局、村の端から端までを1時間以上歩いたことになったのだけは

ちょっとつらかった・・・(*_*)。


でも、このドメーヌの訪問は、

特別なものになりました。


ムッシュ本人が対応してくれて、

ドメーヌの説明をしてくれ、

カーヴで試飲。


心にしみる味わい。

ああ、おいしいな、と思ったその先には、

ムッシュの顔が重なっていて、

あぁ、この人が作ったワインだからなのか、という

気持ちになりました。


せっかくだから、ワインを買ってかえりたい、

と思ったものの、すでに何本かのワインを

買ってきてしまった私たちは、

手持ちの現金がなく、一文無し・・・。

小さな村なので、もちろんお金をおろすところもありません。


「ぜひともあなたのワインを買って帰りたいんだけれど

実は今、現金がなくて・・・」

「じゃあ、いいよ。一本持っていきなさい。

お金は後で送ってくれればいいから。

さぁ、どのワインにする?」


・・・・・・・・・・・・・・・・・!!


友人ならともかく、

初めて訪れた日本人に、

そこまでの信頼を置いてくれるとは。


さらには、

村からかなりの距離を歩いてしまい、

駅までの帰る手立てがなくて困っていた私たちを

自分の車で最寄の駅まで送ってくれたのです!


この訪問は、一生忘れられない思い出になりました。




ローヌのワイン畑にふれ、

土にふれ、

食べ物にふれた

5日間。



ローヌは

今までとは全く違う

もっと身近な存在になりました。