明日、パリを発つ、という日。



フランスで飲む最後のワインを

あけました。






DOMAINE JEAN GRIVOT  ECHEZEAUX  2000


昼間は、「明日、日本に帰ります」と

仲良くしてもらったワインやさんを全部まわって

挨拶にいきました。

またすぐ帰ってくるんでしょ?といいながら

別れを惜しんでくれたムッシュたち。


一緒に記念写真を撮ったり、

お土産にワインをもらったりしながら

バスティーユのワインやさんで

この一本を購入。


「一度キャラフェして、10分たったらもう一度ボトルにもどしなよ」

とアドバイスされ、

夕食と一緒にあけました。



ピノノワールの綺麗な赤。

少し濃さもあって、とろりとした印象。

とても力強くて、

言われたとおりに2回キャラフェしても、

まだ開かない。


翌日、出発直前。

昼食後、デザートのフランボワーズを食べている頃

ようやく華やかな香りが広がり始めました。


木の香り、いちごの香り。

まだとっつきにくさもあるけrど、

昨日よりもまろやかで、深い味。

フランボワーズの甘酸っぱさが

さらにワインの味を引き立ててくれます。


このワインのことを知れたのは、

ここまで。

私が乗った飛行機が飛び立った後、

きっとこのワインはきれいに開いたのでしょう。





どんなに新しいことを知っても

まだ知り尽くせなかったフランス。


きっといつまでたっても

私をひきつけてやまない国です。


またすぐに来てしまうかもしれないけれど、

そのときは、胸を張ってこの地を踏みたい。

そのためにも、

私は日本で精一杯がんばろう。


誓いを胸に、

日本へ・・・・・・。