ある予備校講師の「ひとこと物申す」

ある予備校講師の「ひとこと物申す」

日本の現状やら国際関係やら、言いたいことは山ほどあるのに、なかなか言う機会はありません。小さな情報発信ですが、一介の予備校講師の立場からひとこと言わせていただきます。

Amebaでブログを始めよう!


、サントリーの鏡月の広告。日本海のことを東海(日本海)と書いているのですが、あまりにも領土意識が希薄すぎて辟易とします。日本海は国際的に「日本海」、国連もアメリカ政府見解も「日本海」です。
8/19 13:06

日本企業が「東海」の表記を使うなど、あり得ないです。日本人は、あまりにも領土意識が希薄過ぎます。
8/19 13:08

しかも、韓国が竹島の実効支配を強めて、領土が奪われそうなこの状況でこれですか?日本政府が領土意識が薄いのが一番の問題ですが
8/19 13:13

こんにちは。

まだまだ暑い日が続きますね。
ただ、今週は比較的電車が空いているので、朝の出勤が楽なので救われています。


出勤前に見ていたニュースで、昨日の独仏首脳会談の話題があり、合わせて第2四半期のユーロ圏の域内経済成長率が+0.2%であったとの報道がありました。

いわゆる「リーマンショック」以来、ユーロ圏では金融不安が続いています。
ギリシアの財政危機に始まり、今やEUの中では比較的大国のイタリア、スペインの国債も急落、さらにフランス国債の格付の引き下げまで取り沙汰されてきています。


もはや頼みの綱はドイツのみ、とはいっても、さすがにドイツ一国でユーロ圏すべての財政危機を支えられるはずもなく、ドイツ国内でも、これ以上の財政支援は控えるべきという世論が広がっているようです。


日本も財政状況は相当悪いですから他人事ではありません。最近毎朝「比較的安全な通貨として円が買われる」というというフレーズを良く聞きますが、日本が良いというわけでは全くなく、「単一通貨を使っているユーロ圏のように、ドミノ的な連鎖破綻の可能性が少ない」程度の意味にすぎません。


しかし、歴史を振り返って考えてみると、この「ユーロ」という通貨自体が、壮大な実験のようなものです。

近代以降の世界はいわゆる「主権国家」の概念で国家を形成してきました。主権国家とは、国境線で区切られた領域を、単一の政治権力が統治し、内政・外交・軍事において、他国の干渉を受けず、また干渉しない、といった意味です。


共通通貨「ユーロ」を使用して、各国が独自の通貨発行権、および金融政策(公定歩合、いわゆる金利の決定など)などの「主権の一部」を放棄する。主権国家体制を作り上げたヨーロッパ人が、主権の一部を棄てて連携しているというのが、今のEUですね。

なので、イギリスは金融政策の放棄に慎重な立場から(かつての独仏との確執もありますが)、現在もユーロは使っていません。


今朝のニュースでドイツのメルケル首相とフランスのサルコジ大統領は「ユーロ圏の盟主である独仏の連携を強化する」ことを確認したようですが、フランスにはユーロ圏を支える財政的な余裕はドイツほどはありませんから、結局はドイツをどこまで引っ張り出せるか、ということなのでしょうね。


あとは、ドイツ人の我慢の限界がどこまでか?ということに尽きるのかもしれません。

結局はドイツ頼みか…


第二次世界大戦後、ヨーロッパは統合に向かって進んできましたが、今、かなり重大な岐路に立っていると思います。

ドイツの財政が今よりも悪化した場合、ドイツ人のナショナリズムが高まり、「ユーロへの支援を止めろ」といった世論が高まる可能性はないとは言えません。


もしそうなってしまったら…


その時点でユーロは、共通通貨の使用を事実上止めるというような方向に向かうような気もします。

もちろん、現実にはいきなりなくなるわけではなく、一度ユーロに参加した国がユーロから脱退、もしくは日本の財政再建団体のようになって、ユーロの使用を制限(あるいは追放)といった処置をとるということでしょうが。

もし現在進行中の財政危機への対応に失敗すると、これまで統合に向かってきたヨーロッパは再び分裂に向かう気がします。

ヨーロッパはこれからどちらに向かうのでしょうか。
目が離せません。


本当は日本の財政再建に向けての私見を書こうかと思っていたのですが、長くなりすぎましたので、次の機会にします。

Android携帯からの投稿
こんにちは。毎日暑い日が続き,夏期講習の授業に毎日追われています。生徒たちにとっては,一生に1回しかない受験生の夏ですから,こちらも気が抜けません。


そんな日々真剣な眼差しを見て授業をしながら,ふといろいろなことを考えてしまうのが,予備校講師の性というものでしょうか。


昨日,フランス革命の授業をしながら,ふと現在の日本の状況について考えてしまいました。

フランス革命といえば,ヨーロッパにおいては自由主義・国民主義の萌芽にあたり,革命とナポレオン戦争の影響で,ヨーロッパ全体でいわゆる「ナショナリズム」が拡大していく時期にあたります。


「ドイツ人」や「イタリア人」が,まだ形になっていない自民族の「祖国」を夢見て革命運動を起こし,ロシア・オーストリアなどの大国に支配された「ポーランド人」「マジャール人(ハンガリー)」「チェック人(ベーメン・チェコ)」が独立運動を展開する…

「一民族一国家」という理想と,実際に突きつけられた現実の狭間で,彼らは苦悩しながら,また実際目の前にある抑圧からの解放を夢見て闘争する姿を語りながら,ふと自分の国に目を向けたとき,少々悲しくなります。


現在の内閣はもはや何の機能も果たしていません。日本人が何に期待して現在の状況を作り上げたかわかりませんが、とにかく現状は民主党が衆議院の多数党です。

しかし,この民主党という政党…


私は,猛烈な違和感を感じずにはいられません。


政権交代以来,常に民主党に付きまとう「閣内分裂」と「党内分裂」。



そもそも根本的な問題を考えてみると,民主党には綱領がありませんね。所詮は綱領の無い単なる政治ごっこをする集団にこの国を任せるしかなくなっているのが,現在の日本です。


本来、政党というのは,共通の政治目標を持った政治家が,自らの主義主張を政策に反映するために結成するものでしょう。その共通の目標を示すものこそ,党の綱領です。綱領のない政党が一つにまとまるわけがありません。そして、もはや分裂するのが自明の政党に政権を任せてしまっているのが今の日本の現状でしょう。まぁそれを作り出したのも,今の日本人なのですが。

民主党は結党の目的自体が単に「反自民」というだけでしたからね。政権交代を一度してしまったら、もはや何の目標も主義主張も無い、ただの寄り合い所帯に過ぎません。

ということで、目標は達成したのですから,早いところ解散していただきたい,と個人的には思います。


党を存続させたいなら,きちんと綱領を作成していただきたい。結局それが無ければ,現首相が退陣しようと、代表選挙を何度やろうと,党内分裂と閣内分裂が続くだけです。それこそナンセンス。

民主党の代表選挙に向けての報道が始まりましたが、何の期待もしていません。

また党内での足の引っ張りあいでしょうからね。


<綱領の無い政党が政権についているナンセンスが,1日でも早く終わることを切に願った,夏期講習の1日でした。