前回の物語の続きです。
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「う~ん、そうねぇ、でもこれを食べてしまったら、
甘い香りもこの実をもなくなってしまうのよ。
なんだか、もったいないわ」
二人はどうしたら良いものかと真剣に考えました。
考えた末、結局その日はその場に置いて、
赤い実の匂いや姿を楽しむことにしたのでした。
そして次の日の朝・・・
昨日と同じように二人は大きな木の下に行き、
赤く熟した実をぼんやりと眺めていました。
とその時です。
ふと二人の心の中にある情景が浮かび上がりました。
それは・・・
今眺めている赤い実のたくさんなっている木が、
ぽんたときなこの目の前に現われました。
そしてその赤く熟した実を、
おなかいっぱい食べている二人の姿がそこにはあったのです。
ふと我に帰ったぽんたときなこは思いました。
どうすれば、この実をたくさんに増やせるかな?と・・・
食べてしまえばなくなってしまうし、
かといって食べずにとっておいても、
いつかは腐ってなくなってしまう。
はて・・どうしたものかと・・・
一日中、二人は考えました。
夕方になって遠くのほうで、
コーギーの“ろろ”が楽しそうにあるものを撒いていました。
なんだろう?と思って近づいていくと、
なにやらニコニコしながら歌っているではありませんか・・・。
「幸せの実~はおいしかったなぁ~☆
来年もま~た、食べたいな~☆
今度はな~んこ食べられるかな??」
興味をもったぽんたときなこは、
ろろの所に近づくと今の歌はなんだったの?と聞きました。
そうすると、ろろは言いました。
続く・・・