みねこ先生の「夏期特別講座」2回目。
今回も、甘っちょろい汁を吸いに吸いまくっている大和撫子の皆さまに愛ある苦言を呈させていただきます。
まずは、私の「過去の栄光」をお聞きください。
大学時代に知り合った、とある男子。私より3つ年下で、「フォーリンラブ at first sight」つまり、私に一目惚れしたそうな。
「僕のオススメの店があるんです。絶対みねこさんも気に入ると思います。よかったら行きませんか」というので、ほいほいとついていきました。
軒先に破けた赤提灯がいくつもぶらさがり、扉の隙間から焼鳥を焼く煙がもうもうと吹き出してくる店。
『おやじ』という名のその店は、屋号の通りねじりハチマキをした親父がワンカップをあおりながら仕事をしている・・・そんな店でした。もちろんBGMは「ド演歌」。
しかも『おやじ』は当時私が住んでいたマンションから徒歩30秒。もともと私も行きつけの店で、携帯に番号まで入っています。が、「それを言っちゃあおしまいよ」と思い、初めて来たようなそぶりをしてその場を楽しみました。
で、いざ帰ろうとなり会計を済ませて店の外に出ました。
店内にたちこめる焼鳥の煙から解放され、新鮮な外気を吸おうとしたその刹那、
『いま、キスしていいですか』
・・・ここで(=赤提灯の真下で)???
私は聞こえないふりをして、事務的に言い放った。
『次の人が待ってるから、○○まで乗っけて』
哀れな若人は傷ついた表情で、メットをかぶり私を後ろに乗っけて次なる集合場所に送ってくれました。
そして、目的地に着いたあと、
『みねこさん、バイクの後ろに乗りなれてるんですね。すごく運転しやすかった・・・』とさらに傷を深めて帰っていきました。
そんな調子で、指一本触れさせない「ヘビの生殺しプレイ」が1年近く続きました。
どんなきっかけか忘れましたが、「ヤツもここまで耐えたんだし。ま、そろそろいいか」と思い、京都の鴨川沿いにある「仮初めラブ専用施設」、いわゆるラブホテルへ向かいました。
その施設の会計システムは、部屋ごとに設置された自動精算機によるものでした。
ホテルに入る前は、「年下男を一目惚れさせ、1年も翻弄し続けた魔性の女」でした。確実に。
2時間後・・・・
私は自分のサイフを握り締め、自動精算機の前に立ちはだかっていました。
「ここの会計は私に払わせて!じゃないと、私の気持ちが納まらない!!」
年下男も必死に抵抗。
「ホテル代は普通男が払うことになってるんです。年下だからって甘く見ないでください!」
私も引き下がらず、
「これは今夜のアナタの働きに対する私の気持ちよ。だから黙ってサイフを引っ込めなさい!」と、無理やりお札を現金投入口に突っ込みました。
はい、ここまでが「過去の栄光」です。
間違っても「金の力で年下男をつなぎとめようとする、気の毒な女」の話だなんて、曲解しないこと。
世にはびこる「恋愛マニュアル本」などを読みますと、
「ホテル代は男に払わせるべき。女子は、びた一文払ってはならぬ」、と書かれてあるのをよく目にします。
笑止!
声を大にして異論・反論・オブジェクションを唱えます。
「サービスを受けたほうが、お金を支払う」
これ、資本主義の鉄則ではないですか?なぜ、恋愛シーンにおいてはこの鉄則が適用されないのか。
私たち大和撫子はこの点について、考えをあらためるべき時期にきています。
「男性から○○してもらって当然」という考えは金輪際捨てましょう。
この○○には、会計という言葉も入るし、告白、プロポーズ等々あてはめてもいいかと思います。
もちろん例外はあります。これを読んでいるあなたが「ミス・ユニバース」なら鉄則の適用外、世界中の男性からしこたま貢いでもらって構いません。そのために不断の努力と、惜しみない投資もしたでしょうから。
残念ながら、あなたが「ミス・ユニバース」ではなく、「ミス・田中家」ぐらいのレベルでしたら、男性が気持ちよく払ってくれるような自分なりのサービス力向上に努める、もしくは自分の支払い能力を高める、この2択が賢い選択だと思います。
ちなみに・・・件の年下クンなのですが、
「夜の試合のオープニングで網タイツを破く&女性の女性自身にスポットライトを浴びせないと興奮できない」という少々変わった性癖持ち主だったので、前世は「外科医あるいは夜に出港する漁師」だったのではないかと推察する次第です。
本日の授業はここまで。テストに出ますからしっかり復習しておきましょう。
次回は「彼の奥さんに呼び出されたときの対処法」です。
ま、生徒の皆さんが興味ないテーマなら休講になるかもしれませんが・・・