1.精神論だけでは新聞営業は伸びない

 

Xにこういう投稿がありました。

 

民主集中制には、民主はほんの限られた部分にしかなく、集中が基本の制度です。トップが間違いを犯してもそれを自己修復する力は、この制度にはありません。

志位、田村、実質その上にいる市田、浜野氏らは、指令を出す側なので、いくらでも理屈はつけられてストレスはないでしょうが、それを受けて実践する方はたまったものではありませんよね。
5月2日に掲載された、大会2中総決定推進本部のハッパがけ論文は、党勢の衰退を党員や支部の活動の弱さに還元し、責任を押し付けるものでしかありません。いったいいつまでこんなことを続けるつもりなのでしょうか。

 

 

 

 

これは中央委員会としてはまずいですね。

共産党の組織原則である民主集中制が「攻撃」されています。

ITスキルがあればIPアドレスを見つけ出して摘発するのでしょうが、そういうことも出来ないのでしょう。

 

でも、ちょっと中央委員会も考えましょう。

 

確かにノルマが達成できないのは党員に問題があるのかもしれません。

それは新聞営業にとってどういう問題なのかを見極めましょう。

 

その次には、精神論だけでなく、営業方法を教えないといけません。

 

そこで今回はパトラとソクラが特別に新聞営業について中央委員会に提言します!

 

 

2.新聞営業は誰でもできるわけではないことを見極める!

 

新聞という商品は今流行のサブスクリプションのように定期的に届け、毎月課金(集金)システムであり、いつでも止めることができるという特徴があります。

最近のデジタル化によって、紙の配達する新聞は激減しており、衰退市場です。

なおかつこの市場には右翼的な論調の産経新聞から左翼的な論調の朝日新聞まであります。

とくに紙の新聞は高齢者に需要があり、高齢者のなかのインテリは左翼的傾向があり、朝日新聞が好まれています。

しかし、最近はその高齢・左翼の傾向をつかみ取って、地方紙のほうが朝日新聞より左翼的だったりします。

 

しんぶん赤旗は、一般紙ではないけれど、競合するのは朝日新聞と地方紙と思っておいたほうがよいでしょう。

しかし、読者から記事への内容変更を要望されても応えることはできないということもあります。

 

新聞という商品の特徴のひとつに思い切ったダンピングが出来ないということもあります。

そこで、新聞社は販売店にノルマを課し、「押し紙」ということが起こります。

 

ということで、新聞営業に性格的な面から向いている人は以下のような特徴を持つ人らしいです。
 

性格的な面から向いている人


メンタルが強い人
営業経験がある人
お金に対するモチベーションがある人
 

 

逆に次のような人は新聞営業に向いていません。

 

新聞配達営業に向いていない人


人とのコミュニケーションが苦手な人
メンタルが強くない人
成果に貪欲ではない人

 

 

 

おそらく、さきのX(twitter)のような投稿をする人は、

 

・人とのコミュニケーションが苦手な人
・メンタルが強くない人
・成果に貪欲ではない人

 

なのではないかと思われます。

 

そういう人に営業を強いるのは、一般紙の場合なら離職、共産党の場合は離党につながりますので、注意すべきでしょう。

 

思い切って、営業部隊は、

 

・メンタルが強い人
・営業経験がある人
・お金に対するモチベーションがある人

 

に限定すると次の中央委員会総会で提起してはどうでしょうか?

 

新聞の拡大は直接営業だけではありません。

後方支援として販促ツールをつくることや販促チラシを配布することも考えられます。

 

営業に回らない人は、販促ツールを作って、ポスティングとかをやらせればいいのです。

人と顔を合わせなければストレスになりません。

 

 

2.しんぶん赤旗の営業戦略

 

(1)営業のパターン別に戦術を考える

 

実は、一口に新聞の勧誘とはいっても、様々なタイプがあるのを知っていますか?

 

こんなタイプです。

 

①起こし
 

「起こし」とは、以前に自社の取り扱う新聞を購読していて、現在は他銘柄の新聞を契約している人に、その契約が切れた時点で自社の新聞の契約をお願いすることです。新聞販売店からすると、眠っているような状態の顧客を「起こす」という意味で使われます。
 

②先起こし
 

先起こしは、現在の契約期間が切れた後に他社との契約をすでに結んでいる人に対し、さらにその『先の』契約をお願いすることです。新聞は1ヶ月や3ヶ月の短期契約も十分に有りえますから、こうした将来の契約をお願いすることも日常的に行われます。
 

③縛り(止押し)
 

契約期間切れが近い現読者に対して、さらなる契約延長をお願いすることです。これは正確には新規契約には含まれませんが、新聞販売店では「顧客管理」の一環としてよく行われています。
 

④先縛り
 

契約を延長してくれた顧客に対して、さらにその先の契約もお願いすることです。通常は縛りの営業とセットで行われ、先縛りだけを単独で行うことはまれです。
 

⑤新勧
 

正真正銘の新規勧誘のことです。現状まったく新聞を取っていないお宅に営業するほか、引っ越しなどで新たに担当地区に入ってこられた方に対して行われる「入居新勧」もこれに含まれます。契約時に顧客の名前や住所、電話番号などの必要事項をカードに書いてもらうため、「新勧カード」と呼ばれることもあります。
このように、新たに新聞購読の契約をお願いする場合にも、色々なパターンがあるわけです。

 

 

 

 

①から⑤になるほど難易度は高くなります。

まず、①から先に取りかかることです。

 

つぎに、新聞販売店.COMによると新聞営業は、「親和性の法則」というのがあるそうです。

 

人間心理学の一つに「親和性(しんわせい)の法則」と言うものがあります。
簡単に表現すると「人間は知っている人ほど親しみを感じ、知らない人ほど冷たくなる」と言う法則です。

これを営業的観点から解読するとこうなります。
「知っている人ほど…」とは、「接触回数×接触時間」が大きく影響します。
つまり、お客さんの立場からすると、知らない営業マンよりも知っている(接触している)営業マンの方が親しみを感じると言うことです。

さらに、この法則には興味深い実験データもあります。
それは「接触回数は接触時間に勝る」と言うものです。
つまり、「お客さんと一回の接触時間を長く持つことを考えるよりも、こまめに接触回数を持った方が親しみが深くなりますよ~」と言うことです。

よく「営業はマメな人間が強い」と言うのは、ここから来ているのかもしれません。
15分長話をするより、5分でも良いから3回接触したほうが効果的…
この「親和性の法則」を知ることで、訪問営業の組み立て方を見直してみるのも良いかもしれませんね。

 

親和性の近い家族、友人、親戚にはもう当たっているかもしれません。

 

そうすると飛び込みや知り合いの知り合いへの営業になりますが、ここで大事なのは「接触回数×接触時間」ということになります。

15分長く話すより、5分でよいから3回接触した方がいいのです。

幸いしんぶん赤旗には記事がいっぱい載っています。

豆記事をたくさん仕込んでおくのもいいでしょう。

販促ツールとしてぜひ作っていただきたいものです。

 

 

(2)新聞営業のテクニック

 

新聞営業でのテクニック、トークのコツというのもあります。

 

①まずはドアを開けてもらう
 

新聞の新規営業において最初の難関となるのが、ドアを開けてもらうことです。

ただし、特定商取引法によって訪問販売の手法が厳しく制限されていますので、営業目的であることを告げずに「近所からきました」「お届け物です」のような文言でドアを開けさせてはいけません。

新聞営業で成果をあげるためには、まず営業であるということを伝えた上で、いかに相手にドアを開いてもらうかを考える必要があります。

オーソドックスなトークとしては「●●新聞販売所の●●です。今回はご契約者様に××を必ずプレゼントするキャンペーンのお知らせで参りしました」とします。

「××」の部分についてはターゲットの期待値を超えるであろう拡材を訴求するのがポイントです。上手く興味を持ってもらえればドアを開いてもらえます。

更に
「2分だけしかお時間をとらせません」
「キャンペーンは来週までで次回の開催は未定です」
「説明をお聞きいただいている途中で興味がなければすぐに断っていただいてかいません」

のようなトークを混ぜて、ターゲットに手間がかからない、いまのうちに聞いておいた方が良いという印象を与えます。

②契約更新は丁寧かつ紳士的に


一方で、既存顧客の契約更新の営業については、ドアを開けさせるのは簡単です。既存顧客の契約更新で気を付けるべきことは、丁寧かつ紳士的に営業することです。

例えば、更新のお願いに行く際にはアポイントをとった方が営業パーソンにとって無駄足が避けることができますし、購読者に対しても丁寧だという印象を与えることができます。

更にアポが取れなくて理由が判断しにくい場合は、他紙への切り替えや新聞を取ること自体を止めようとしているのだと事前に推測できるので対策を立てやすくなります。

また、訪問した際にも
「新聞の配達が遅れたり、雨に濡れていたなどの何か困ったことはございませんでしたか」「たしか展覧会の割引チケット以前お求めいただきましたよね。また定期的に販売所にチケット送られてくるので興味があるものがあれば、またお気軽にお申し付けください」

のように、購読者のことをきちんといたわるようにしてください。

③拡材を利用する
 

新聞営業にとって重要な切り札が拡材です。ドアを開ける際にもクロージングする際にも拡材は起点となります。

お客様にどのような拡材が受けそうか、どの位まで拡材を付けても案件を獲得できれば良いのかなどについてはよく研究するようにしてください。

 

 

 

 

どうでしょうか?

ドアを開けてもらうところから、契約にいたるプロセスを常に考えないといけません。

 

でも、しんぶん赤旗の場合、③の拡材というのがネックになります。

新聞社の場合、一般紙では景品表示法により商品の8%の範囲での景品は認められています。

 

 

 

ということで、しんぶん赤旗も販促で景品をつけるのも一案です。

 

新聞社の場合、景品には主催している美術展や劇場チケットというのがあります。

しかし、しんぶん赤旗の場合は難しい。

 

でも、独自イベントというのもあります。

 

新聞エコバッグ作り教室


ラッピング新聞・とやまもよう、キティちゃん、忍者ハットリくんなど、お好きな柄の新聞を選んで頂き、エコバッグの作り方をお教えしています。
また新聞の活用術などもご紹介しています。
年齢・性別を問わず楽しんでいただける人気の教室です。
(所要時間:約1時間30分)

 

天地人ノート書き写し教室


朝刊の1面に掲載されている【天地人】を見ながら、お好きな筆記用具を使用して書き写しを行います。
近年は「書き写しは脳トレにもなる」と、多くの方にご参加頂いております。
また【文字をキレイに書くコツ】なども先生がお教えて下さいますよ。
(所要時間:約1時間30分)

 

 

 

これにならって、しんぶん赤旗のコラムを書き写す教室を企画する方法もあります。

参加者があるかどうかはわかりませんが。

 

そのほかにも民商とタイアップしたBBQ大会なんかも考えられます。

 

中央委員会は精神論だけでしんぶん赤旗をV字回復させることは困難であるということを自覚すべきです。

また、販売員の特性も見極めるべきです。

そうでないとさらなる離党者を増やすことになります。

 

また、党員も販売員であることを自覚してノウハウを開発すべきなのです。