先生がおっしゃったとおり、夫は8日の夜中に息をひきとりました。

私は看護師さんを呼びにいかず、ずっと手を握っていました。

呼びに行っている間に息を引き取るかもしれないので、呼びに行きませんでした。

前日は、ウエディングセレモニーをしたのに、、、

緩和病棟では、亡くなった後、お風呂に入れてもらえるそうで、
朝、10時半に霊柩車をお願いして

病院の裏口にいくまで、沢山の看護師さんが一緒にきてくれました。

外に出て、ふと見ると担当の先生(院長先生)が知らないうちにいらっしゃいました。

「先生!お世話になりました」というと涙が出てきました。

「ほんと、頑張ったよね」

そう先生はおっしゃいました。

霊柩車は一旦、私の家に夫を運んでもらい、その晩は家で化粧、納棺をして、私の作った衣装を

着せました。

そして、私がいつも寝ているベッドで寝てもらい、私はそのしたで寝ました。

次の日、夕方にホールに運んでもらい、お通夜。

お通夜は即返しを50用意したのに足らないで、身内から借りて渡したくらいでした。

香典、お花はお断りしました。

今まで撮った、動画をスクリーンに映して、弔問方々にみてもらいました。

夫は、全身を見てもらうように、フタは全部取っ払ってもらいました。

いつもは、「お蓋は冷蔵庫の代わりになりますので、閉めさせていただきます」

「これからはこちらの小窓からお会いしていただくことになります」とご案内していますが

私のきもちとしては、隠すものじゃない、死とは、汚らわしいものではなく、

新しい門出、皆で祝ってあげよう そう思うのです。

式中、蓋を開けたからと言って、ドライアイスが無くても、腐ってくることはないのです。
身体の上に乗せて、布団をかける必要もなく、

見えないように、脇の辺りに二つおくくらいでオッケーです。

でも、ドライアイス10キロを3回ほど何時もは変えているのです。

何時もは、私がお邪魔する時、10キロ新しく入れ替えて、次の日、また入れ替えるみたいです。

私は「お身体保護のために、申し訳ありませんが、ドライアイスを新しくいれかえさせていただきますね」
とご案内しています。

それは、当たり前に営業努力なので、協力しますが、

夫の時は、ドライアイスは全部で6個使っただけです。

式中、蓋を開けていても腐りはしなかったですが、、、、

まあ、痩せていましたし、体格のことも関係してくると思います。


ただ、式が終わって、みんなで棺の中にお花を入れて最後のお別れをするのは、ナンセンス

と思って、花は、緩和病棟に咲いていた花をブーケにしてもらった、それだけを手に持たせて

あとは、私が作った衣装を見せて、、、それが美しい、とおもっていたのに、

妹は「姉さんの主張は通らない」と反対され、皆が全身を花で埋め尽くし、その上からブーケを私が最後に添える、ということになりましたが、

今のシキタリ、に負けた部分は、お寺さんの戒名、と、全身を埋め尽くした花。でした。


それでも、たくさんの弔問客が来ていただけて、立派な葬儀が執り行えました。