緩和病棟に入院できて、私にも心に余裕ができ、
夫も心に余裕が出来たように思います。
朝、夜に病棟を訪ね、時間があるときに「歌うたおう」
そういってサロンに連れ出し、1、2曲歌うと、「もう疲れた」
と言うので、部屋に帰ってきました。
夜勤明けでしたが、ビデオを撮ってくれる方、
「ご縁の会 ボランティアの会」の
メンバー2人にも声をかけたら、1つ返事でOKしてくれまました。
施設をまわって歌ったりしたとき、ご縁の会メンバーの2人が
サポートしてくれていました。
私が夫のことで心に余裕がなくなって
ボランティアもずっとやっていませんでしたが、
こうやって何かお手伝いをお願いすると、1つ返事で来てくれます。
夫をサロンに連れてくる前に軽く打ち合わせしました。
そして、どこでビデオを撮ったらいいか、とか、ピアノの音が大きくて
歌声が消えてしまうので、マイクをどのくらいの音量にしようか、とか、、
そこへ看護師さんが来ました。
「あのー今日ね、夫の歌ってる姿をビデオに映そうと、
ギャラリーもお願いして
きてもらったのです、少しの間、ここを貸していただいていいですか?」
「いいですよ、今日はボランティアが入っていないので、
何時まででもいいですよ。私たちでお手伝いできることがあったら
言ってくださいね」
そして夫を迎えに行きました。
「あのね、今日は、此処の関係の人たちが、ビデオを取りたいんだって。
それでね、歌っているところをビデオに撮ってもらうのは
どうかなとおもうんだけど」
「あーいいね」
みんなが待っているサロンに車椅子で連れて行きました。
髭が伸びていたけど、みんなを待たせるのもなんだし、顔も横顔だけ写すだけだから、とそのまま連れて行きましたが、看護師さんが、髭剃りを持ってきて
剃ってくれました。
「すぐ終わりますから」そういって剃ってくれます。
ちょっと、妻の立場から言わせてもらうと、「恥ずかしい」です。
こちらがビデオを撮ってくださる○○さん
こちらがいつもお世話になっている○○さん
こちらが、私の就職や、今回の緩和病棟へお世話していただいたのも
この方の顔があったから、、
と言いますと「お世話になっています」と言います。
「いえいえ、こちらがお世話していただいているんですよ」
みたいな、挨拶をして、早速始めました。
2曲うたうと、歌詞が書いてあるアイパッドを閉じて
「もう疲れたから」というので部屋に連れて行きました。
ユーチューブにアップしましたが、夫の隣に座っている女性 Kさん は
私の母と同じ年の女性で、私は自分の考えていることを、いつも
包みか隠さず、聞いてもらっているのです。
夫は私がどうやってこの数十年間生きてきたか、
今、納棺師をしていることも
何も知りません。
知らなくても全然良いのですけど。
https://www.youtube.com/watch?v=4gbnCl1cMQ8&feature=player_embedded
納棺師 愛花 緩和病棟のサロンで夫の歌の伴奏する っていうお題です[