この前の施行のことです。
ホールでの施行でしたが、喪主様は、鬼瓦(ごめんなさい)のような顔で、にこりともせず、一番前
でじーっとー見ています。
一番前というのは、故人様を間にして、私との距離が1mないくらいの位置です。
故人様は喪主様の父親です。
目が、カーっとあいています。
お閉じするには、上瞼と下瞼を引っ張ったくらいじゃあ、閉じません。
閉じるには、瞼と目の間に、黄綿をうすーく裂いたものをピンセットで、そーっと瞼の中に入れます。2つのピンセットを使って左にもったピンセットで瞼を少し広げながら、右手で綿を入れながら、左でつまんでいる上瞼を下に引っ張りながら下ろしていく、この作業を何度かすると、ちじんでいた、上瞼が伸びてきて下瞼の所までくっついてきたら、接着を使い、左手にもったピンセットで瞼を上げながら、その中に接着剤を入れ、素早く上下をくっつけ、しばらくくっつくまで手で押さえます。
焦って、 無理やり上と下をくっつけようとしても、接着が出来ないし、綺麗な仕上がりが出来ません。
この時も、喪主様側の目が失敗しました。
接着が多すぎたわけでもないのに、綺麗な仕上がりにならず、とうとう「もう一度やり直します」
と全部はがして、もう一度やり直したのです。
原因は、ピンセットです。
2つ、いつも入れておくのに、入ってないと思い、しかも、たった1つのピンセットは先端に前の施行の綿が着いていて、細かい作業がやりにくいことがいけませんでした。
襖を閉めて、自分の世界でやりたい所ですが、襖が閉めれない位置に皆が、そうそう「かぶりつき」みたいな感じなんです。
「自分の納得のいくようにやればいい」そう喪主様がいいます。
そのあと、口に含み綿をして、見ていただきますが、何か不満があるのか、あまり表情が変わりません。
「自分がいいと思ったら良いんだ」というようなことをいい、いちいち「これでいいでしょうか」と聞くな、と言わんばかりです。
私は、その時から、無口になり、何も聞かず、自分が思うように進めました。
近くでみて口元はおかしくなかったはずなのに、含み綿が決まって、接着をして、固まるまで
首に固定するまで、はめるもの(名前わかりません)それをつけて、固まった頃にはずしてみましたら、何故か、唇がねじれているのです。
こんなねじれた唇はあかんでしょー
これも、何も弁解せず、もう一度やり直しです。
今度は、きつく固めず、顎を軽く抑えるような方法でやってみましたら、なんとかおかしくないような唇になりました。
その後は、私のペースで進めることが出来ました。
納棺が終わり、お蓋を閉じ、小窓を開けてお顔を見ますと、「ご立派なお顔ですね」とか
言います。本当にそう思うから言うのですが、
娘さんが、「おじいちゃんの唇のゆがんでいる所がマシになってるわ」と笑って言いました。
「そうだったんですか、、ちょっと苦労しました」と私も始めて笑えました。
そのあと、喪主様が、「あんまり近くで見てたから、プレッシャーかけちゃったかな?」と
笑っています。
私は黙って微笑んでいました。
プレッシャーにも揺るがない強い精神力があったら、一発で決めれるとおもう
まあ、施行いく前にちゃんと確認しなかったのもあかんし、、、(結局入ってたんだけど)
ホールでの施行でしたが、喪主様は、鬼瓦(ごめんなさい)のような顔で、にこりともせず、一番前
でじーっとー見ています。
一番前というのは、故人様を間にして、私との距離が1mないくらいの位置です。
故人様は喪主様の父親です。
目が、カーっとあいています。
お閉じするには、上瞼と下瞼を引っ張ったくらいじゃあ、閉じません。
閉じるには、瞼と目の間に、黄綿をうすーく裂いたものをピンセットで、そーっと瞼の中に入れます。2つのピンセットを使って左にもったピンセットで瞼を少し広げながら、右手で綿を入れながら、左でつまんでいる上瞼を下に引っ張りながら下ろしていく、この作業を何度かすると、ちじんでいた、上瞼が伸びてきて下瞼の所までくっついてきたら、接着を使い、左手にもったピンセットで瞼を上げながら、その中に接着剤を入れ、素早く上下をくっつけ、しばらくくっつくまで手で押さえます。
焦って、 無理やり上と下をくっつけようとしても、接着が出来ないし、綺麗な仕上がりが出来ません。
この時も、喪主様側の目が失敗しました。
接着が多すぎたわけでもないのに、綺麗な仕上がりにならず、とうとう「もう一度やり直します」
と全部はがして、もう一度やり直したのです。
原因は、ピンセットです。
2つ、いつも入れておくのに、入ってないと思い、しかも、たった1つのピンセットは先端に前の施行の綿が着いていて、細かい作業がやりにくいことがいけませんでした。
襖を閉めて、自分の世界でやりたい所ですが、襖が閉めれない位置に皆が、そうそう「かぶりつき」みたいな感じなんです。
「自分の納得のいくようにやればいい」そう喪主様がいいます。
そのあと、口に含み綿をして、見ていただきますが、何か不満があるのか、あまり表情が変わりません。
「自分がいいと思ったら良いんだ」というようなことをいい、いちいち「これでいいでしょうか」と聞くな、と言わんばかりです。
私は、その時から、無口になり、何も聞かず、自分が思うように進めました。
近くでみて口元はおかしくなかったはずなのに、含み綿が決まって、接着をして、固まるまで
首に固定するまで、はめるもの(名前わかりません)それをつけて、固まった頃にはずしてみましたら、何故か、唇がねじれているのです。
こんなねじれた唇はあかんでしょー
これも、何も弁解せず、もう一度やり直しです。
今度は、きつく固めず、顎を軽く抑えるような方法でやってみましたら、なんとかおかしくないような唇になりました。
その後は、私のペースで進めることが出来ました。
納棺が終わり、お蓋を閉じ、小窓を開けてお顔を見ますと、「ご立派なお顔ですね」とか
言います。本当にそう思うから言うのですが、
娘さんが、「おじいちゃんの唇のゆがんでいる所がマシになってるわ」と笑って言いました。
「そうだったんですか、、ちょっと苦労しました」と私も始めて笑えました。
そのあと、喪主様が、「あんまり近くで見てたから、プレッシャーかけちゃったかな?」と
笑っています。
私は黙って微笑んでいました。
プレッシャーにも揺るがない強い精神力があったら、一発で決めれるとおもう
まあ、施行いく前にちゃんと確認しなかったのもあかんし、、、(結局入ってたんだけど)