昨日、余命1ヶ月と先生に言われました。
これは、私だけ聞きました。
退院するにあたって、お話があります。と先生から電話があったので、緩和病院への受診の為
画像データや、先生の紹介状をもらうまえに、その言葉を聞きました。
いよいよ覚悟か、、、
「先生、もし、家で絶命していた時、どうすればいいのですか?」
「救急搬送してもらってください」
まだ、命はあるから救急車に来てもらってはこんでください、と言えばはこんでくれるらしいです。
話が終わって、夫の病室に行くと、調子がまたまた悪くなっている様子です。
鼻から、口からゲボゲボと汚物がでて止まりません。
「今日は私一人で行ってくるから、今日は行くのは無理だから」
「いや、もう治まったから、」
そういって行こうとします。
先生が来て、「今日はむりですから、此処に居てください」
そう言われて「わかりました」と行くのを諦めてくれました。

緩和病院に行きました、
今までの経過を、担当医の診断書を見ながら、私に聞いてきます。
今の状態を伝えて、今日、先生に余命を告げられたことをいい
「今日、受診に来て、入院の申し込みをしても、もしかしたら、もうこの世にはいないかも」

こんな状態で
病院は退院させるのですかなねー」
「本人がかえりたいばっかりなので、、、」
と家で最後を看取る覚悟もあること、その為に点滴のやり方も講習を受けたことも話しました。
それでも、緩和病棟の看護婦さんはやさしいよーと本人にいいましたら、行く気になって
「いって見よかな」と言ったもんですから、、、

そうですね、、なるべく早く、空きがでたら連絡します。

あの、、ご主人のことは好きですか?

「好きとか嫌いとか、そういう気持ちはないのですが、子供を大学までいかせてもらった
感謝の気持ちでやっています」

そのあと、緩和病棟の見学に看護師さんに案内してもらっていく道中、
「スピリチュアルケアがあると書いてありましたが、どんなことするのでしょうか」
「お話を傾聴することが多いですね」
丁度、ボランティアの琴の演奏が始まっていました。
ボランティアの人たちが、花を花瓶にいけていらっしゃったり、
病院の白いイメージから、暖かい陽だまりのイメージがありました。

今日は、病院で、訪問看護の人とカンファレンスでした。
何時も、無口な夫は、今日は自分の希望をちゃんと話していました。
「シャワーでもいいんだけど、たっぷりのお湯でお風呂に入りたいな、点滴を外してもらった時に
お風呂に入ることができたら」
そんなことを話していました。


昨日、吐き気が収まらなかったので、ステロイド剤と、プリンペランという吐き気止めの
アンプルを点滴に混ぜることが始まりました。
そのやり方をまた、講習を受けました。

昨日、「蟹が入った茶碗蒸しが食べたいな」そう言われて持って行った
茶碗蒸しを美味しそうに食べていると、看護婦さんが来て、
「何食べているのですか?」と聞いてきました。
「茶碗蒸しをね」
「美味しそうですね、これは食べれるんですね、よかったですね」
「うん、美味しい」そういってぺろっと食べ、薬が効いているのか、吐くこともなかった様子。
「また、明日も作ってこようか?」
「うん、お願い」
蟹は、シャデイのカタログで頼んだのだそうです。
まだ、送って来ないか?と気になっていた蟹を、最初は
ゼリーにして持って行きました。
今回は茶碗蒸しのリクエストがあったので、作って行ったわけです。

さっきまで、会社の同僚が将棋の相手をしてくれたことを嬉しそうに話したり、
昨日は会社の上司が来てくれた、とか。。


家に帰って、点滴をしょうどくする為のしゅせいめん、ゴム手袋、ガーグル、アルコール消毒、と購入しました。