https://www.youtube.com/watch?v=HU0su8bX4VE



西国に続き、東国を平定し、尾張の国に戻ってきたヤマトタケルは

以前、結婚の約束をしていた、ミヤズヒメと結ばれます。

しばらくの間は共に過ごしていましたが、伊吹の山に 悪い神がいると

聞き、征伐に向かいました。


伊吹の山を登る途中、牛ほどの大きな白い猪に出会い、

「これは山の神の使いだな、帰り道で相手にしてやろう」

と、大きな声で威嚇してやり過ごしました。

すると、突然激しく、ヒョウが振り出し、行く手をはばまれます。

実は白い猪は、神の使いではなく、山の神そのものであり、

ヤマトタケルが威嚇したため、その怒りを買ったのです。

ひょうに打たれて衰弱した、ヤマトタケルは、やっとの思いで

山を脱出し、故郷の大和を目指します。養老の地を通る時には

「今は歩くことも、ままならず足がたぎたぎときしむ」と嘆かれました。後にこの野原は 多芸野(たぎの)と言われるようになりました。