愛花 化粧納棺サービス
気持ち悪いって言わないでね。

話は土曜日、夜勤前に、駐車場に1匹の子猫がうずくまっていました。
車を止めて、近づいて「猫ちゃん、ここにいたら挽かれちゃうよ」
と抱き上げて顔を見ると、目も鼻もふさがって、目は両目見えてません。
ダメかな~~
そう思いましたが、とりあえず、ダンボールの中に入れて、その後のことはどうにでもなれ、
そう思い、ダンボールを取りにいって、その猫をダンボールにいれ、思わず、そのまま車にダンボールを入れました。

夜勤中、遅番のヘルパーさんが帰って私一人になって、こっそり駐車場に行き、ダンボールごとホームに入れ、お風呂場で、ピンセットに脱脂綿をはさみ、お湯で湿らせて、鼻と目を優しく拭きました。
鼻はゴミが詰まっていただけのようで、ゴミが取れたら、鼻の穴がでてきました。
でも、目はヤニをすこしづつ、はがしていくと、黄色い膿がどろどろ出てきました。
脱脂綿でそれを吸い取り、小さな目のようなものが現れ、私の手の動きを追うのです。
目は見えるのかも、、、
あまり大きな声で鳴かない子だけど、ここにずっとおいておけば、誰かに見つかってしまうと大変なことになります。
また、そっと駐車場の車の中に入れました。
紙おむつを2枚拝借して、それに包んで、「朝まで待っててね」
そういったのに、朝、夜勤が明けて、車にいくと、猫ちゃんはもう冷たくなっていました。
私は、明けてそのまま、納棺の仕事が入っていたので、連れて走るわけにいかない、そう思い、近くの公園にダンボールごと置き去りにしたのです。
きっと、誰かが葬ってくれる、そう思い込み今日月曜日、仕事帰りに、公園を通り、まだダンボールがあるのを確認しました。
そうか~~やっぱり私が納棺しなければいけないんだね。
菓子箱を捜して、飾りをして、猫ちゃんを納さめ、お線香をたむけました。

たびたび、黒猫が玄関のところで、まるで私を待っていたみたいにちょこんと座っていました。
その子が産んだ子猫かも。
子猫は3ヶ月くらいに成長していましたが、がりがりに痩せていました。
2ヶ月くらい前から、頃猫は痩せて、なんだか様子が変でした。舌をだらりと出して、横になっています。それでも、駐車場にいると、私はエサをあげると、寄ってきて元気なく食べます。
事故にでもあったのかな~
そう思っていましたが、だからといって病院に連れて行くほどの気持ちはなく、そんなことしたら、自分がつぶれてしまう。
そう思い、ご飯をあげることは出来るけど、それ以上はできない。そう線を引いていました。

私の友達の猫博士は、家で飼っている猫が4匹、あとノラ猫にもご飯をあげています。
ノラにも避妊手術をして、「避妊をせずに子供を産めば、処分するっておかしくない?」と怒っています。
猫のご飯代は着き4万くらいで、病院代が3万くらいっていってました。

何故、ダンボールに入れて連れていったかというと、もし、元気になって自分の身を守ることができるようになったら、ブループホームに居座ってしまえばいいかな。。と思ったから。
隣の家の猫も、グループホームにご飯を食べにくるから「うちの猫」って言っているのだから、可愛い子猫なら、ご飯だってもらえるはず。
それまで私が見ててあげてもいいかな、、そんなことを思ったから。

で、昨日、猫博士に死んじゃったことをいうと、猫博士には車に置き去りにした私の行動が信じられないと言う感じで、「お金ない人に限って猫をひろいたがるのよね~暇のない人に限って拾いたがるのよね~~」と言ってました。
私は何にもいえず黙っていました。

今日は一人で公園からダンボールを持ち帰り、菓子箱で作った棺に入れ、近くの川に葬りました。
今度はちゃんと元気で優しいママのところに産まれてね~~
そんなこといいながら帰ってきました。