どこから話していいかな~~~


転職して9月から勤めだしたグループホームの利用者さんに、99歳のおばあちゃんがいます。


守秘義務違反にならない?程度にしてかないと、、、と考えると書くときも躊躇してしまいますが、、、、


9月21日に100歳の御祝が市から届くのだそうですよ。


kさん(おばあちゃんのこと)はあまり食べれないので、ラコールに何でも混ぜてミキサーでかけて、ドロドロのものを食べていました。

私は、Kさんの隣で食べることになり、「Kさん、これはね、ほうれん草と魚をラコールでミキサーにしてありますよ。栄養がありますから食べてくださいね」と食べるように促しますが、首をかしげて「何食べているかわかれへん。。。」みたいな呟きが聞こえます。

結局2,3口、食べては席を立ちます。

私がご飯を作る担当の時は、ミキサーにしないで、ほうれん草はほうれん草だけ細かくキザミ、少し片栗粉でとろみをつけて出します。

「Kさん、これはね、ほうれん草ですよ、こちらはね、お魚ですよ、食べてくださいね」

そう言葉をかけて食べてもらえるようにしました。

なんでも、「ありがとう、ありがとう」と感謝の言葉を言ってもらえます。ンにっこり笑うととても可愛い方です。

お化粧なんか全然しなくても、白い品のある顔で、白髪がウエーブがついて綺麗。細い体で、いつも寝る時もワンピースにエプロンの出で立ちです。

何にもご自分のことを話されないのですが、どういう人生を生きてこられたのかな~?なんて思ったりします。

月に1度の全体会議に始めて参加したとき、私は、Kさんへの食事の提供の仕方を考えてくださいと言おうと考えていましたが、8年選手の大ベテランのヘルパーさんたちのやっていることを否定するようなことは出来ないな、と発言を止めました。


それでも、施設長に、メールで「K様の食事の提供の仕方を統一してはどうでしょうか?私は以前に障害者グループホームに食事の介助のお手伝いに行っていたことがありますが、若い障害者の方達が共同で暮らしていましたが、一人一人の希望を聞く体制で、飲み込みが困難で、ミキサー食しか出来ない人でも、素材の味が味わいたいし、食感もほしいと本人の希望で、細かく刻みをして提供していました。

先日も玉子焼きを細かく刻みパサパサ感をなくすように、片栗粉でとろみをつけて、全部食べていただけました。

とメールを送りますと「僕も今のミキサー食はどうかな?と考えていました。一度皆で話し合いたいと思います。これからも何かきずいた事があったら教えてください」と返事が帰ってきました。


昨日、夜勤に行くとKさんが下血されているとのことでした。

「Kさん、私がみんなに教えて、Kさんが美味しくご飯を食べていただくように頑張るから、もっと長生きしてね」と心で思いました。

夜に施設長が来て「これ、Kさんに食べてもらおうと思って持ってきました」とプルーンの半生タイプのものを持ってきてくれました。

プルーンは鉄分を作る作用があるから、出血で血が少なくなってしまうから、プルーンで補う意味でしょう。

私はすぐに、キザミにしてKさんの部屋に持っていき、「これね、いま施設長がKさんのために買ってきてくれったんですって。プルーンはとっても栄養があるからね、食べてくださいね」

とスプーンで口に運びました。


食べ終わって施設長にメールで「今、プルーンを食べていただきました。2個食べていただきましたが、あとはいつ、たべていただきましょうか?」

と送るとすぐに返事がいただけます。

その後もKさんの血圧や、状況をメールでお知らせして、安心していただこうと思いました。

朝には、日勤の皆さんに、「昨日、施設長がKさんのためにプルーンを買って持ってきてもらいました。

夜と朝に2個づつ刻んで食べていただき、あとは暫くは止めておくように指示もらいました。

夜中に2回、ゆるい便がでましたと報告しましたので、下痢になtってはいけないので、という理由だそうです」と伝えました。


99歳という高齢でもあり、なにか病気があっても入院や手術ということはしないで、静かに看取りを、、とKさんにはそうするのだそうですが、それでも私達の出来る事を精一杯やらせていただく、そんな施設長の態度は「この人にはついていける」と判断しました。

前の施設ではメールで何か聞きたくても返事は一度もなく、ただ私のスキルのなさだけがあとに残ってしまうところでした。

だんだん、人間の命も「もの」としか思えなくなる、そんなところと比べて温かい、家庭的なグループホームに学ぶべきものがいっぱいです。