こういうの、ダブルブッキングっていっていいのかな~


今日は、12時から8月にあるピアノコンクールの公開レッスンに行こうと予定していました。

幼稚園から教えていた生徒さん、遠くに引っ越しても、お母さんが車で送り迎えをしてくれて、今、中学3年生。

そのこがコンクールに出たいというので、私はその、コンクールがどの程度のものかを勉強するためにも

行かなくては、、、と思っていましたが、11時ころ、葬儀社から電話がありました。

「はい、ありがとうございます。1時に事務所に伺います」

そう一つ返事で、納棺の仕事を取ります。


事務所に行くと、社長は「どう?他の葬儀屋さん、見つかった?」と聞きます。

「いいえ、営業にもいってないですから、、、」と言いながら「???」

まさか、、、、社長は私のこのブログ、読んでないだろね~~~?


なんか、社長の悪口とか書いちゃってたらどうしよう。。。


今日は、仕事が終わってから、少し落ち込んでいました。

というのは、故人様の口元が綺麗に仕上がらないのです。

含み綿をするとき、痩せた人、頬のこけているタイプの含み綿は、アメをふくんだ様になってしまったり、

右と左で、皮膚が伸びない方があったりすると、左右同じように綿を入れた状態で、口を閉じてみると、

一方がちゃんと閉まらない、とかで、綺麗に仕上がらない時が、10件に1件くらいあるような気がします。

今日のおばあちゃんも、最初、そんなに難しいとは思わなかったのに、やってみると、片方の下唇がきちっとつむらないのです。含み綿を入れて、お家の方にお口元を見てもらい、よければ、お口を閉じるご案内をしますが、離れようとする力ではがれてきてしまいます。

口紅の書き方で隠せることもあるので、それにかけてみましたが、それも不自然な感じです。

口紅が明るい色なので、口元に目が言ってしまうかと思い、色を落として、パウダーで抑えてみました。


多分、お孫さんにあたる女性の方が近くで見ていてもらってましたが、私が自信を持って「どうですか」と言えないのに、「綺麗になりました」とは言ってもらえません。

でも、ここで、ダメといわれても、接着を取り、もう一度やり直すことは、もしやり直して今よりよくならなかった場合の事を考えると、やり直しはできません。

いい加減にやったわけではなく、精一杯やって、これだから、、、日本一ではないでしょう。。。。

それでも、このお家の人たちを納得させなくてはいけない。。。

私は、他のところで点を稼がなくては、、、皆さんで手と足の清拭をしていただく時、一人一人にタオルを新しくしたり、少し出血があったところに、お手当てをしたこと、顔が横向いていらっしゃったのですが、最終、右肩の下にバスタオルを入れて傾きを直した事、こんなに細かいところまで気を使っていますとアピールをしました。

喪主の奥様が「優しい顔にしていただいてありがとうございました」と言葉をかけていただき、救われました。社長も、そこでほっとした感じでした。

一切の言い訳も許されない、お家の方のその一言で救われて、仕事が終了です。

でも、誰からもその言葉がなかった場合、これで仕事がもうなくなってしまうこともありえるのです。

本当にどんな仕事もですが、助けてもらうということが、どんなにありがたいか、、、、