これは2009年の10月に作ったものです。
事故でお亡くなり、という想定で包帯に血がにじんでいる故人様。実際、こういうことはあります。亡くなったあとでも出血はあります。注射跡からでも、大量の出血され、布団から畳から血で汚れるということもありました。私の勤めていた湯灌会社では、こういう怪我でお亡くなりの故人様は、そのまま包帯を取らずに血のついた所だけ上からガーゼをのせるだけでした。それは、大きな会社ほど沢山のしごとをこなさなくてはいけないため、わざわざ包帯をとるような手間のかかることはしないのです。それが私が独立したい理由の1つでした。それで、私がふに落ちない故人様があると、夜中にお顔の修復の研究をしていました。
怪我で包帯から血がにじんでいます
包帯を取って怪我を確認します
怪我のところにフィルムを貼ります
フィルムの上から、どうらんを塗ります
お顔の色と同じようなファンデーションを塗ってなじませます。
これで怪我のあとがほぼわかりません。この修復メイクは、残されたご遺族の方にとっては、いたいたしい姿の故人様とお別れをすることより、ちゃんとお別れが出来る必要な事だと思います。