天候も手伝い、異様な疲労感に見舞われる時があります。

こんな体調でまた母の為にケアハウスに足を運ばねばならないのか。

そんな時は思い出したくもない嫌な思い出が蘇ったりします。

母にとって私は憂さを晴らす対象でした。

世間でよく聞く

「母のあの料理が忘れられない」

「母に励まされた」

「母が心配して」

こんな実感がないままここまで来ました。

一方、私が母に注いだ時間と労力、経済はかなりのものです。

これまでずっと理不尽だと心のどこかで思ってきました。

最近はようやく

「これが体験学習なのだ」

と考えるようになってきました。

失敗をしないように、最短で成功するよう、損失を最小限におさえるように学ぶのが一般的なのでしょう。

思い出せば損をしない為に必死な人が小学校の頃から多くいました。

親から教わり身に着いた結果なのでしょう。

損をしなければ正解なのかとその様子に驚いていました。

そんな事が身についていない私は時間や労力を消費しながら、やっと

「どうしたらいいのか」を学んで行くしか方法がない人生だったのだと思います。

これはこれで母が与えてくれた体験学習なのだと、嫌だから離れる、逃げるは簡単ですが、とりあえず学べた事は財産になるように思います。

大人の体験学習