おはようございます
今日もいい天気ですね!
「すぐり」
と聞けば東北、特に山形県を思い浮かべます。 🏞️
夏の短い期間出回る
「赤すぐり」
は山形県産が多いと思います。
青森県や長野県も作ってます
他に
「しろすぐり」
「黒すぐり(カシス)」
などありますが、細かい学術的な事を知りたい方は、ちゃんとした
「植物図鑑」を見て下さい。
おじさんはお菓子屋さんなので。
「黒すぐり(カシス)【Cassis】」については別のページでお話したいと思います。
「カシス」のページです。⇐よかったら。
山形県に住んでいる叔母の家の庭。
夏になると
「すぐり」が沢山採れます。
低い木に房状になります。
叔母は手入れはほとんどしていないと話していますが、スゴい量の
「すぐり」が採れます。
いっぱい!
めっちゃ酸っぱいフルーツなので毒ではありませんが、そのまま生で食べることはあまりありません。
すっぱい!
叔母は食べられる物を腐らせては勿体ないと、お砂糖で煮てパンやヨーグルトに付けて食べています。
おいしい!
叔母と従兄弟達に
「お菓子屋さんはすぐりを高いお金を払って買っている」
と話すとめちゃくちゃびっくりしていました。
まぁ!
※東京では小さなパックで700円~800円くらいします。
日本では地域によって馴染のあるフルーツではないようで
「知らない」
「食べた事が無い」
人も多い様です。
フランスでも
「赤すぐり(グロゼイユ)」
【Groseille】
は夏の間沢山出回ります。
日本より長い期間出回り、価格も安くてとても買いやすいです。
フランス人は日本人に比べてフルーツを調理して食べる事が多い様に感じます。
様々なフルーツをシロップに漬けたり、砂糖で煮たりしているイメージがあります。
もちろん家庭でお菓子にもしています。
逆に日本人は生食をより好んでいるような感じでしょうか。
日本では「干し柿」と「金柑の甘露煮」と「梅シロップ」と…
他には何かな?
生食をより好む日本ではそのまま食べて美味しくなるよう品種改良が進み、甘く食べやすいフルーツが多いと思います。
🍓
野菜でも「にんじん」や「セロリ」などはクセが無く食べやすくなったと感じます。
おじさんには物足りない?
対してフランスでは、もともとジャムやコンポートなどフルーツや野菜を加工する事が一般家庭でもされていたので、より風味の強く残るナチュラルなフルーツが多いのだと感じています。
お砂糖の文化とも関係があるのかも知れませんね。
勝手に思ってるだけです。
すぐりは洋菓子の材料としても使われます。
ドライフルーツもあるのでパウンドケーキにすると、キレのある酸味が効いてとっても美味しいです。
ピューレはお口直しのムースやシャーベットに向いていて、サッパリした印象のデザートに仕上がります。
枝付きのままのフレッシュは仕上げに使うととっても可愛いです。キラキラ
粉糖をかけたり、細かいグラニュー糖をまぶしたり。
そのまま冷凍も出来るのでシーズンにまとめ買いして急速冷凍しているパティスリー(洋菓子店)も多いです。
ジャムやコンポートにしてチョコレートケーキに入れたり、他のフルーツの生菓子のアクセントに入れたりすると全体の
〈輪郭〉や〈まとまり〉
も付けながら
〈個性〉
も出せる優れたフルーツだと思っています。
以前あるコンクールに挑戦した時
「バナナ」と
「赤すぐり」のケーキを作りました。
バナナの甘いクリームの中から「パッ」とキレのある酸味が出てくる感じに出来ました。
その場では美味しく食べられるので、それなりに評価して頂けましたがフレッシュの実を使ったので時間が経つとバナナのクリームに
「赤すぐり」の赤がにじんでしまい店売りには向きませんでした。
山形県の赤すぐり
👇
20年以上前の
フイルム写真しかありませんでした
画像が悪くてスイマセン
ケーキはパリでオーダーを受けて作ったものです
小さくて赤い実が「赤すぐり」です
直径7~8㎜くらいです
それでは皆さん
愛ある一日を!