今日は11時過ぎに病院へ行きました。

病室へ入って母に「こんにちわ」と声をかけると「何方様ですか」「○○ ○子ですよ」「あ そうですか」

今日は少しご機嫌斜めかな??と思い顔を覗くとちょっと表情が一昨日とは違うかな~。

様子を見に入ってきた介護士さんも、朝起きた時は普通だったのですが、段々様子が変わってきてと困った表情。
「もうすぐお昼ですが、時間を置いてからの方がいいかもしれませんね」と言って出て行かれました。

「ご機嫌はいかがですか?」
「私はもう此処に居るのは嫌なのよ。此処には誰もいないし、目が覚めても側に誰もいないのは嫌!もう山へ帰りたい」
「ごめんなさいね。目が覚めた時独りで淋しかったよね。淋しい思いさせてごめんなさいね」
「家にいれば何時も誰かの声がして、一人でも淋しくないの。だけど・・・私にはもう帰るところが無くなってしまったの。.だから山へ帰りたい」
「どうして?おばあちゃんの家はちゃんとあるよ。みんなおばあちゃんの帰ってくるの待ってるんだよ」
「ううん、今は他の人が住んでいて、私はもうあそこには帰れないの」
そう言うと涙をポロポロこぼしながら「でも、歩けないから山へも行けない。お金もないし、私はどうする事も出来ない」
と頭を振りながら叫びます。
「大丈夫だよ。もう少し良くなったら山へ行けるから」
「どうやって?歩けないのにどうやって行けるの!」
「私が一緒に連れて行くから」
「あんたが?」
「そう。私と一緒に山へ帰ろう。色々な草を摘んだり、川で遊ぼう。山で摘んだ草は美味しいよね」
「美味しい。また行けるかな~~」
そんな話をポチポチしている間に少しづつ落ち着いてきたようです。

昼食の時間になり「お昼は?」と聞いても「いらない!」の一言だけ。

それから暫くの間は母の言葉を聞いていました。

母の哀しみ、不安、怒り、怖れ きっと私には想像できないほどの苦しみを心一杯に溜め込んで、暮らしていたんだろうな~~と思いながら。

その胸の内の一端でも解かる事が出来たら・・・そんな気持ちで。

医学的な知識等何もないので全てが痴呆の為せる業と言われても、母がいったいどんな思いで、何を欲しているのか、その悲嘆にくれる言葉の中にきっと手がかりがある筈だと、どうしてもそう思いたい私です。

暫く話していると何となく表情も和らいできた様な気がしたので思いきって「ご飯食べてみようか?」と聞いてみると「そう言えば食べてみたいような気がするかな」と答えてくれたので、木が変わらないうちにと大急ぎで準備、ベッドを上げて食器を目の前に並べました。

食べg始めるとさっき嫌がっていたのが嘘のように「美味しい、美味しい」と食べ始めました。

食べるうちに「お腹が空いていたから悲しくなったのかな~」なんて照れたように笑い、自分でさっきは食べたくないなんて言って全く困ったものだねなんて言葉も出てきました。

食事後は何時もと同じように口をゆすぎ、熱いタオルで顔を拭き(私はタオルを手渡すだけです)気持ち良さそうに横になっていました。

ただ、暫く便秘が続いていたので昨日下剤をかけたらしく、食べて暫くすると便意をもようしてきたようです。

後の処置を介護士さんにしていただくのが辛いらしく泣きそうになるので、何でもない事だからと何度も言うのですが・・・仕方ない事とはいえ辛いだろうな~胸が痛みます。

午後から来てくれたお嫁さんと交替して14時過ぎに病院を出ました。