翌日、寝不足気味のスッキリしない気持ちと体で出勤すると待っていたように課長がやってきた。
「おはようございます!これからのことを説明したいので9時になったら水野さんと二人会議室へ来てください」
 やけに元気のいい声と感じるのは私の思い込みの所為?
 沙織はすでに着替え湯沸かし室でお茶を飲んでいたが私の姿を認めるとロッカーへ一緒に入ってきた。
「まだ由美さんの後釜決まってないみたいですね。課長さんからなんか聞いています?」
「いいえ」
 あなたの方が詳しいのじゃないのと心の中で続けた。
「何も聞いてないけど、そのことで九時から話があるんじゃないの?どちらにしても今日は二人でやるしかないみたいね」
「そうみたいですね、嫌になっちゃうなー。二人だと休憩だって思うように取れないし。大松さんから課長に二人では無理だってはっきり言ってくださいね」
「どうして?あなたが言えばいいでしょ。だれが言っても同じことなのだから」
「そんな、こういう事は先輩が言った方がいいに決まってますよ」
「そう?よけいなこと言って嫌われたらかなわないから私だって言いたくないは」
 沙織は驚いたように私を見た。そしてすぐ思い直したように「そうですネ。取り敢えず話を聞いてからですよね」というとロッカーを出て行った。