黙りこんだ私を見てあいつは満面の笑みを湛えながら言ったものだ。
「別にあなただけの書類をチェックしている訳ではなくて、他の人たちのミスやおかしなところもキチンと訂正していますから。ただ今回のような単純ミスは再び繰り返さないために一言お願いしておこうと思っただけです。僕だって見落とすこともありますからね」
それからあいつは、自分が如何に忙しい毎日を送っているかということをとうとうと喋り始めた。
私の机の電話が鳴らなかったらお喋りは永遠に、少なくとも終業ベルのなるまでは続いたことだろう。
(他人の書いたもの勝手に書き換えるなんて、それって私文書偽造とかにならないのかしら?ちょっと意味が違うかなとも思うけど、ヤッパ絶対許せない。私の名前でどんな書類が回っているのか、当人に一応了解というか伝えるべきだと思うけど)
そんな事考えながら電話応対していたので思わずお客様に頓珍漢な返事をしてしまいそうになってしまった私だった。
「ネエネエ、今日忙しいですか?」
受けつけた電話の報告書をいつもの何倍も気を使いやっと書き上げ課長の机に置いてあるボックスにいれ更衣室へ着替えに行くと由美が待っていたように声をかけてきた。
「別に予定はないけど・・・」
「だったら一緒に食事でもしていきませんか」
家で夕食の支度をして待っている母親の不機嫌そうな顔が頭を過ぎる。
「ぅ~~ん、今日は家で食べるって言ってきたから、お茶くらいなら大丈夫だけど」
父親の誕生日なので今日は早く帰ってくるようにと釘を刺されているのだ。
(全く今時親の誕生日にケーキとローソクで家族でお祝いなんて、あの人何考えているのかしら)
かといってあまり遅くなるのは家庭の平和のために拙いのだ。
「別にあなただけの書類をチェックしている訳ではなくて、他の人たちのミスやおかしなところもキチンと訂正していますから。ただ今回のような単純ミスは再び繰り返さないために一言お願いしておこうと思っただけです。僕だって見落とすこともありますからね」
それからあいつは、自分が如何に忙しい毎日を送っているかということをとうとうと喋り始めた。
私の机の電話が鳴らなかったらお喋りは永遠に、少なくとも終業ベルのなるまでは続いたことだろう。
(他人の書いたもの勝手に書き換えるなんて、それって私文書偽造とかにならないのかしら?ちょっと意味が違うかなとも思うけど、ヤッパ絶対許せない。私の名前でどんな書類が回っているのか、当人に一応了解というか伝えるべきだと思うけど)
そんな事考えながら電話応対していたので思わずお客様に頓珍漢な返事をしてしまいそうになってしまった私だった。
「ネエネエ、今日忙しいですか?」
受けつけた電話の報告書をいつもの何倍も気を使いやっと書き上げ課長の机に置いてあるボックスにいれ更衣室へ着替えに行くと由美が待っていたように声をかけてきた。
「別に予定はないけど・・・」
「だったら一緒に食事でもしていきませんか」
家で夕食の支度をして待っている母親の不機嫌そうな顔が頭を過ぎる。
「ぅ~~ん、今日は家で食べるって言ってきたから、お茶くらいなら大丈夫だけど」
父親の誕生日なので今日は早く帰ってくるようにと釘を刺されているのだ。
(全く今時親の誕生日にケーキとローソクで家族でお祝いなんて、あの人何考えているのかしら)
かといってあまり遅くなるのは家庭の平和のために拙いのだ。