あいつの持ってきた紙は毎日かかってくる電話応対の報告書で、受付時間、内容、処理状況を書いて出しているものだ。
その内容別に必要に応じて担当部署に連絡したり、週一度のミーティング(毎週金曜日午後から社員一同揃ってやっている)の資料としても利用されている。
報告書は顧客課の課長が保管の責任者で最終的には三年間保存して順次廃棄されている代物だ。
受けつけた時点で問題のあるものはその都度口頭で報告しているので今までの課長は資料作りも私たち任せでほぼめくら判を押すだけだった(それはそれでちょっとムカついてはいたけど)。
「それって不味いんじゃないですか。ベテランの大松さんに今更こんなことを言うのもなんなのですが、書類というのは本来そんないい加減な気持ちで書くものではないと思いますよ」
私の一言で一瞬青ざめた顔を直ぐ赤らめ隣から椅子を引っ張ってきて正面に座った。
私もベテランなどという嫌味っぽい言い方に頭にきた。
「いい加減な気持ちでなんか書いていません!」
「当然だと思います。でもやはり長年の慣れでしょうか、大松さんの報告書には内容がわかり辛いことが時々あったりするんですよね。いちいち書き直しをお願いするのもどうかと思って僕が添削を度々してきたんです」
「添削?私が書いた書類を勝手に書き換えているって言うことですか」
「書き換えるなんて人聞きが悪いことを言わないでください。ただあなたの報告書はいつも具体性が欠けているので、もっと誰が読んでも解かるように詳しくしているだけです」
怒りのあまり声が出なかった。
その内容別に必要に応じて担当部署に連絡したり、週一度のミーティング(毎週金曜日午後から社員一同揃ってやっている)の資料としても利用されている。
報告書は顧客課の課長が保管の責任者で最終的には三年間保存して順次廃棄されている代物だ。
受けつけた時点で問題のあるものはその都度口頭で報告しているので今までの課長は資料作りも私たち任せでほぼめくら判を押すだけだった(それはそれでちょっとムカついてはいたけど)。
「それって不味いんじゃないですか。ベテランの大松さんに今更こんなことを言うのもなんなのですが、書類というのは本来そんないい加減な気持ちで書くものではないと思いますよ」
私の一言で一瞬青ざめた顔を直ぐ赤らめ隣から椅子を引っ張ってきて正面に座った。
私もベテランなどという嫌味っぽい言い方に頭にきた。
「いい加減な気持ちでなんか書いていません!」
「当然だと思います。でもやはり長年の慣れでしょうか、大松さんの報告書には内容がわかり辛いことが時々あったりするんですよね。いちいち書き直しをお願いするのもどうかと思って僕が添削を度々してきたんです」
「添削?私が書いた書類を勝手に書き換えているって言うことですか」
「書き換えるなんて人聞きが悪いことを言わないでください。ただあなたの報告書はいつも具体性が欠けているので、もっと誰が読んでも解かるように詳しくしているだけです」
怒りのあまり声が出なかった。