由美が来るまでは五人でやっていた仕事なので人数的には元に戻ったということになったのだ。
ただおかみさんがこれからは由美には店の仕事ばかりではなく経理なども少しづつ頼みたいと言っていたのがその余裕がなくなってしまったという事になった。
「何時までもという訳じゃなくて、新しい人探そうと思ってるから当分よろしく」
「ハイ。じゃあ今日は此れで失礼します。皆さんお先に!」
美幸が何か言いたそうな顔をして美沙をチラッと見たが、思いなおしたようにお疲れさまといって奥へ入っていった。
美沙はいつものようにスーパーの他のお店で今夜の食材を求め自転車置き場へ向かった。自転車を奥から引っ張り出していると美幸が駆け足でやってきて「今夜電話するから」と言って戻っていった。
いつもより店を出るのが三十分くらい遅くなってしまったので美沙は大急ぎで家へ帰り簡単に昼食を済ませると絵画教室へと自転車を走らせた。
作品展までは今日を入れて教室は後二回あるだけだった。
美沙が入っていくと練習時間までまだ十五分くらいあったが殆どの人がすでに製作を開始していた。
美沙も自分の席へ行くと大急ぎで準備をして描き始めた。他のメンバーより遅れ気味だった作品だが何とか仕上げの段階に入ってきていた。
暫くすると講師が入ってきてみんな一斉に挨拶をして再びそれぞれの作品に向かった。
講師は一人ひとりの生徒の横に立ち作品について色々アドバイスなどをして歩いていたが、皆完成間じかということもあって教室の雰囲気もピンと張り詰めた空気の中にも何となく活気が感じられた。
「あと一息ですネ」
美沙の横に立って作品を覗きこみながら講師が言った。
「ええ、でも手の形が思うようにいかなくて、もっとふっくらした感じなんですが…」
美沙は母の坐像を描いていた。両手をお腹の前で組んでいる姿だった。
「そうねー形というより色具合かしら?ちょっとした色の明暗でずいぶん印象が違ってくると思うから」
そういうと美沙の筆を手に取り手の甲や指に少しずつ色を加えてくれた。
「随分感じが変わってくるものなんですね!ありがとうございます」
「こんな感じでもう少し描き込んでいったらイメージに近付いてくると思うから頑張って下さいね」
「はい、ありがとうございました」
それから二時間はあっという間に過ぎた。
ただおかみさんがこれからは由美には店の仕事ばかりではなく経理なども少しづつ頼みたいと言っていたのがその余裕がなくなってしまったという事になった。
「何時までもという訳じゃなくて、新しい人探そうと思ってるから当分よろしく」
「ハイ。じゃあ今日は此れで失礼します。皆さんお先に!」
美幸が何か言いたそうな顔をして美沙をチラッと見たが、思いなおしたようにお疲れさまといって奥へ入っていった。
美沙はいつものようにスーパーの他のお店で今夜の食材を求め自転車置き場へ向かった。自転車を奥から引っ張り出していると美幸が駆け足でやってきて「今夜電話するから」と言って戻っていった。
いつもより店を出るのが三十分くらい遅くなってしまったので美沙は大急ぎで家へ帰り簡単に昼食を済ませると絵画教室へと自転車を走らせた。
作品展までは今日を入れて教室は後二回あるだけだった。
美沙が入っていくと練習時間までまだ十五分くらいあったが殆どの人がすでに製作を開始していた。
美沙も自分の席へ行くと大急ぎで準備をして描き始めた。他のメンバーより遅れ気味だった作品だが何とか仕上げの段階に入ってきていた。
暫くすると講師が入ってきてみんな一斉に挨拶をして再びそれぞれの作品に向かった。
講師は一人ひとりの生徒の横に立ち作品について色々アドバイスなどをして歩いていたが、皆完成間じかということもあって教室の雰囲気もピンと張り詰めた空気の中にも何となく活気が感じられた。
「あと一息ですネ」
美沙の横に立って作品を覗きこみながら講師が言った。
「ええ、でも手の形が思うようにいかなくて、もっとふっくらした感じなんですが…」
美沙は母の坐像を描いていた。両手をお腹の前で組んでいる姿だった。
「そうねー形というより色具合かしら?ちょっとした色の明暗でずいぶん印象が違ってくると思うから」
そういうと美沙の筆を手に取り手の甲や指に少しずつ色を加えてくれた。
「随分感じが変わってくるものなんですね!ありがとうございます」
「こんな感じでもう少し描き込んでいったらイメージに近付いてくると思うから頑張って下さいね」
「はい、ありがとうございました」
それから二時間はあっという間に過ぎた。