店に入っていくとおかみさんが、今日も由美と一緒にやってねと声をかけてきた。
 早速パックなどの準備を始めていると由美がよろしくといって隣に立った。それから二時間近く二人は殆ど喋る間もなく手を動かし続けた。
「一段落したらお茶でも飲んでね。それから美沙ちゃん帰る前に皆にちょっと話したいことがあるんだけど十分ばかりいいかしら?」
 おかみさんは美沙たちの方へ顔を出してそれだけ言うと忙しそうに奥へ入っていった。

 店頭のケースにパック詰した商品を並べ美沙は由美に声をかけ一緒にいつものカウンターの丸椅子に座り用意されたお茶とお菓子を食べ始めた。
「おかみさんの話ってどんなことか聞いてる?」
「さあー。今朝時子さんから電話があったようだから、ご主人の病状のことかしら」
 暫くすると美幸もやってきて一緒に座った。
「時子さんに早く出てきてもらわないとやっぱり大変よね。おかみさんたちも朝から立ち通しで休みなしだものね。私もちょっとバテ気味」
 美幸は肩ををぐるぐる回しながら大きな伸びをして言った。