ふとコンロを見る と鍋が二つ置かれており、なにやら美味しそうな匂いが漂ってきた。蓋をとると一つには野菜の煮物、もう一つには味噌汁が作られていた。横においてある炊飯器はすでにタイマーがセットされた状態になっていた。
「今夜の食事の支度が出来てたけどお母さん何も言わないで出かけたの?」
美沙は持参した和菓子をお皿に乗せ、お茶を入れながら父親の顔を見ながら聞いた。
テレビの時代劇の再放送を見ていた父親はお菓子を一つ手に取りながら首を傾げた。
「だってもう五時過ぎたのに、こんな時間に帰ってこないなんてお母さんらしくないわよ」
「そうだったかなー。居眠りしてる間に急用でも出来たのかな」
「そんな、おかしいじゃない!いくら急用だって黙っていくはずないし、それに食事の準備が出来てるってことは予定してたって事じゃないの?」
「そんなこと言ったって俺は何も聞いてないんだから仕方ないじゃないか。それよりお前まだ帰らなくてもいいのか?悟君がもう直ぐ帰ってくるのだろ」
「今夜は夕食外で食べてくると言ってたからいいのよ」
「だったら一緒に食べていくか?母さんも直戻るだろうからお茶でも飲んで待っていればいい」
「そんな暢気なこと、お父さんはお母さんがどこへ行ったのか気にならないの」
「子どもじゃないんだから別に心配することないだろ」
父親はそう言いながらテレビのリモコンを持ちチャンネルをあちこち変え始めた。
「今夜の食事の支度が出来てたけどお母さん何も言わないで出かけたの?」
美沙は持参した和菓子をお皿に乗せ、お茶を入れながら父親の顔を見ながら聞いた。
テレビの時代劇の再放送を見ていた父親はお菓子を一つ手に取りながら首を傾げた。
「だってもう五時過ぎたのに、こんな時間に帰ってこないなんてお母さんらしくないわよ」
「そうだったかなー。居眠りしてる間に急用でも出来たのかな」
「そんな、おかしいじゃない!いくら急用だって黙っていくはずないし、それに食事の準備が出来てるってことは予定してたって事じゃないの?」
「そんなこと言ったって俺は何も聞いてないんだから仕方ないじゃないか。それよりお前まだ帰らなくてもいいのか?悟君がもう直ぐ帰ってくるのだろ」
「今夜は夕食外で食べてくると言ってたからいいのよ」
「だったら一緒に食べていくか?母さんも直戻るだろうからお茶でも飲んで待っていればいい」
「そんな暢気なこと、お父さんはお母さんがどこへ行ったのか気にならないの」
「子どもじゃないんだから別に心配することないだろ」
父親はそう言いながらテレビのリモコンを持ちチャンネルをあちこち変え始めた。