「ねぇ同窓会のハガキもう返事出した?」
 加世は食べる手を休めて美沙に聞いた。
 出席してみようかと思いながら決心がつかずにいるうちすっかり忘れ、ハガキは整理ダンスの引き出しに入れたままだった。
「いえ、ちょっと忙しくって…いつまでに返事するんだっけ」
「今月一杯よ。まだ二週間あるけど、幹事の人も人数確認早くしたいだろうからあまり遅くならない方が良いとおもって」
「そうね。ごめんなさいすっかり忘れてて」
「まだいいさ!」
 高田がとりなすように言った。
「ホテルへは来月の五日に連絡することになってるし、多少人数が変わることもあるかもしれないって言ってあるから。鬼頭さんはもちろん出てくれるんだよね」
 高田に言われて美沙はまた迷い始めていた。夫の言葉で出席しようかと思い始めていたのだが、イザとなるとやはり気が重かった。
「そうよ!お互いこの年になったらこれから先どうなるか解からないものね。会えるときに会っとかないと二度と会えないかも知れないものね」
「そうだよ。今回名簿を整理してて吃驚したんだけど同窓生三百十人の中でもう死んでしまった人が十八人もいたんだ。後連絡先のわからない人が三十人近くいて、何か侘しくなってきたよ」
 そういうと高田は感慨深そうに天井を見上げた。