「じゃあ今日は此処 まで」
講師の声に一瞬教室がざわめいた。ちょっと夢中で描いていると三時間くらいはあっという間に終わってしまう。
「作品展まで後二ヶ月、教室も四回しかありません。皆さん大変でしょうが頑張ってください。さっきざっと見せていただいた感じでは、ほとんどの方が八割がた仕上がってるようですので大丈夫だとは思いますが、遅れ気味の方は気合を入れてお願いしますね。今日はお疲れさまでした。当番の方は後片付けと戸締りをよろしくお願いします」
教室の当番は五人一組で、始まる前の開錠とそれぞれが個人の道具を片付けた後の部屋の掃除と忘れ物のチェック、最後に施錠して事務所まで鍵を届ける事になっている。
「私、今日当番だから下で少し待っててね」
当番の五人は慣れた手つきで机と椅子を片付け掃除機をかけ始めた。美沙は他の仲間三人と一階にある喫茶室で待つことにしてエレベーターに向かった。
喫茶室へ入って行くとすでに教室の仲間数人が珈琲などを飲みながら談笑していた。
その中の一人の六十くらいの男性が美沙を見て「おや、牧野さん珍しいですね。今日は真っ直ぐ帰らなくても大丈夫なんですか」と声をかけてきた。
「えーまぁ」
美沙はこの男性がちょっと苦手だった。
講師の声に一瞬教室がざわめいた。ちょっと夢中で描いていると三時間くらいはあっという間に終わってしまう。
「作品展まで後二ヶ月、教室も四回しかありません。皆さん大変でしょうが頑張ってください。さっきざっと見せていただいた感じでは、ほとんどの方が八割がた仕上がってるようですので大丈夫だとは思いますが、遅れ気味の方は気合を入れてお願いしますね。今日はお疲れさまでした。当番の方は後片付けと戸締りをよろしくお願いします」
教室の当番は五人一組で、始まる前の開錠とそれぞれが個人の道具を片付けた後の部屋の掃除と忘れ物のチェック、最後に施錠して事務所まで鍵を届ける事になっている。
「私、今日当番だから下で少し待っててね」
当番の五人は慣れた手つきで机と椅子を片付け掃除機をかけ始めた。美沙は他の仲間三人と一階にある喫茶室で待つことにしてエレベーターに向かった。
喫茶室へ入って行くとすでに教室の仲間数人が珈琲などを飲みながら談笑していた。
その中の一人の六十くらいの男性が美沙を見て「おや、牧野さん珍しいですね。今日は真っ直ぐ帰らなくても大丈夫なんですか」と声をかけてきた。
「えーまぁ」
美沙はこの男性がちょっと苦手だった。