「ありがと~~またその内一度どんなお店か見せていただきに行くわね。今住んでる所の近くにあるの?」
「実家を少し改装してやっているの。ホントよ、ホントに是非遊びに来てね。待ってるから!」
美沙は曖昧な返事をしながら、ちょっと出かけるからと言って電話を切った。
(もうこんな時間だ~)
受話器を戻しながら時計を見るとすでに5時を大分回っていた。夫の悟は毎日同じ時間、七時には必ず帰って来て食卓に座る。別に食事の催促をする訳ではないのだが、すぐ料理を並べ始まるのが習慣となっていた。共働きの頃も美沙が遅くなったときなどは冷蔵庫からチーズなどのおつまみを出しビールを飲みながら待っていたが、決して家事に手を出そうとはしなかった。美沙もそれが当たり前だと思いやってきたのだが最近 (どうして私だけが?) と時々思うようになっていた。今は仕方ないのだがあの頃は自分だけ必死に頑張って疲れ果てていたのだったと。
台所へ行き今日の献立のための材料をテーブルに並べた。豚カツ用の肉、味噌汁の具の野菜、豆腐など。後は勤め先の総菜屋で安価に分けてもらった煮物やポテトサラダなど。ふと材料の横に置いてあったハガキに目を留めた。
(一度くらい加世の所へ行かないと拙いかな~~)
加世の突然の電話がクラス会を口実とした誘いであることは明らかだった。別に珍しい事ではない。人は誰だっていろんなチャンスは最大限に利用するものだから。
「実家を少し改装してやっているの。ホントよ、ホントに是非遊びに来てね。待ってるから!」
美沙は曖昧な返事をしながら、ちょっと出かけるからと言って電話を切った。
(もうこんな時間だ~)
受話器を戻しながら時計を見るとすでに5時を大分回っていた。夫の悟は毎日同じ時間、七時には必ず帰って来て食卓に座る。別に食事の催促をする訳ではないのだが、すぐ料理を並べ始まるのが習慣となっていた。共働きの頃も美沙が遅くなったときなどは冷蔵庫からチーズなどのおつまみを出しビールを飲みながら待っていたが、決して家事に手を出そうとはしなかった。美沙もそれが当たり前だと思いやってきたのだが最近 (どうして私だけが?) と時々思うようになっていた。今は仕方ないのだがあの頃は自分だけ必死に頑張って疲れ果てていたのだったと。
台所へ行き今日の献立のための材料をテーブルに並べた。豚カツ用の肉、味噌汁の具の野菜、豆腐など。後は勤め先の総菜屋で安価に分けてもらった煮物やポテトサラダなど。ふと材料の横に置いてあったハガキに目を留めた。
(一度くらい加世の所へ行かないと拙いかな~~)
加世の突然の電話がクラス会を口実とした誘いであることは明らかだった。別に珍しい事ではない。人は誰だっていろんなチャンスは最大限に利用するものだから。