プチン プチン
母さんの 足の爪をきっていく
指先で 貝殻みたいな 爪を持ち
一本 一本 きっていく

母さんの足がこんなに小さくて
冷たいなんて 知らなかったと
声かけながら きっていく

小指の根元が ひび割れて
薄く滲んだ 血の色が
ふとんカバーに 付いていた
汚れているよと言いかけて
見上げた私を母さんの 
見えない眸が 笑いかけていた

ホントに気持ちいいね~~
忙しいのに いつもありがとう
笑顔が 涙で ゆがんで見えた
私は 黙って俯いて
プチン プチン と爪をきる

さあ 今度は手の爪きるよ!!