アルバムを繰れば幼き二人娘は駆け足のごと成人をせり

恋を知る娘が日ごと薄衣脱ぎゆくごとく顔変わり来ぬ

娘がわれを叱るごとくに声荒ぐ身体癒えと生きがい持てと

娘の部屋の隅に蒲団が重ねられ小鳥巣立てる空巣のごとし

セーターにジーンズ姿で腕を組み新婚旅行へ娘は発ちぬ

タクシーを見送る吾を振り返ることなく娘は式場発ちぬ

お母さん大好きですと丸文字のメモを残して娘は旅立ちぬ

咲くごとく笑顔はじける花嫁に披露会場華やぎ増せり