多くの男性が、好みの女性のタイプを尋ねると「優しいひと」と答える。その逆も然り。
しかし、そう答える前に考えてみてほしい。
それは、何のために相手に望むのか?
素直で、おとなしく慎ましいことを何故相手に求めるのか?
それを、相手を支配し、コントロールするために言ってやしないか?
細やかな心遣いを自分に向けて欲しいと望んでやしないか?

優しいとは何か。
本当の優しさって何んだろ?
優しいひと
自分の都合に良いひと?
そこに愛は無い。

ならば
優しさとはなんだ?
見返りを求めず
無償の愛を与えることか?

優しさの意味を考える。

辞書を引いてみると以下のようである。

①姿が美しく上品である、②思いやりがあり感情が細やか、③素直でおとなしい、控えめで慎ましい

多くの恋愛のケースで
相手の優しさに漬け込んで
愛情の搾取を図ることがまかり通る。

しかし、本来優しさを誰にどのように向けるのかは、その本人が主体であり、決して求められるから、その相手に相手のルールで押しつけられるべきものではない。
本人の心から溢れてくる細やかな感情により表現されるべきものなのである。

おとなしい、とは周知の通り、漢字では大人しいと書く。

では、大人とは、なにか。



尊敬するいわさきちひろ氏は
「大人というものはどんなに苦労が多くても、自分の方から人を愛していけるようになるということ」と。

そして、ワタシの好きな言葉に、
こんなことばがある。

愛するということは、行うということ。

優しさ、よりも愛情深さを望む。
行う強さを望む。

ひとの発したことばではなく、
そのひとが為したことをみたいのである。