☆ ☆
悪夢シリーズの第1作目。
緊急停止された、エレベーターで居合わせた4人。
冒頭から、なんのこっちゃ?という感じは否めず読み続けていたのですが
色々なシーンと、登場人物一人一人にスポットライトがあてられ
その人物像が明らかにされていった時
複雑に絡み合った人間関係がそこにはあり・・・。
木下半太さんの、独特の書法で
それぞれ登場人物の視点からの表現があるのがおもしろいですね。
シチュエーションの不自然さや
多少強引に進めていくストーリー性には
疑問を感じる部分があるにせよ
くだらなさの中にある、おもしろさがあり
コロコロと変わる展開に「裏」をかかれ
読みやすいので、スラスラと一気に読み終わりました。
エンターテイメント性が存分に発揮された
1冊だと思います。
【背表紙】
後頭部の強烈な痛みで目を覚ますと、緊急停止したエレベーターに、
ヤクザ、オカマ、自殺願望の女と閉じ込められていた。
浮気相手の部屋から出てきたばかりなのに大ピンチ!?
しかも、三人には犯罪歴があることまで発覚。
精神的に追い詰められた密室で、ついに事件が起こる。
意外な黒幕は誰だ?笑いと恐怖に満ちた傑作コメディサスペンス。
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悪夢のエレベーター/木下半太(幻冬舎)