星星星 ☆ ☆


伊坂幸太郎さんのデビュー作です。

Roger'sブログ ~The path to glory ~


去年に「陽気なギャングが地球を回す 」を読んでから


すっかり、伊坂さんのファンになってしまいましたにこ



なので、デビュー作であるこの作品は、

読みたいと思いながら

なかなか読むタイミングがなかったのですが

やっと読むことができました本



また、伊坂さんの本は、色んな作品に

それまでに出てきた脇役や、話が出てくるから、

順番に読んだ方がおもしろいよニコニコ


と知り合いから聞いていたので

余計に読みたかった本です得意げ



舞台となるのは、外界から遮断されている「荻島」

この小さな島いる独特な存在感をしめす登場人物。


まず「カカシ」がしゃべっちゃいますにひひ

なんぢゃこりゃ!?と思いながら、読み進めると

「未来が見える」カカシが、序盤で殺されます。


なぜ、「未来が見える」はずのカカシが殺されたのか。

カカシは、殺されることをわかっていたのか?

わかっていたならば、

なぜそれを未然に防ぐことができなかったのか?

それとも、それを受け入れることをのぞんでいたのか?


また、作中に何度も

この島に欠けているものは何だ?

と問いかけられてくるのですが

「欠けているもの」とは何か?


ちょっと、推理?については強引さは否めないですが


序盤の話の広げ方、

終盤になるにつれ、それぞれ独立して

まったく接点のないように思われる物事のつながり方は、

デビュー作からして

伊坂ワールド、全開だったんだなぁと。

非常に面白かったですきゃ




【背表紙】
コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。

江戸以来外界から遮断されている“荻島”には、妙な人間ばかりが住んでいた。

嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。

次の日カカシが殺される。無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。

未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか?

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