星星星星



面白かったのですが


ただ、私が思い描いていた、

栄光の№2の藤沢のイメージ、
感じとは、ちょっと違った感じの内容でした。・ω・;汗






HONDAの事は、この本しか読んだことがないので
この本をベースに感想を述べます。



どこか、ゴシップ的な要素と
№2の藤沢は、結果、ブローカーとしてやっていた感覚、
ようは勘がよかった、運がよかったから
ここまでいけたんだよ。

と思わせるような場面が多かった気がします。あせる



そこを、もう少し描いてくれたら、
もっと、面白いのになぁと思いました。



作者は、ホンダが嫌いなのか!?
思っちゃったり・・・。


藤沢が、本当に社長への野望があったのかどうかは
たぶん、本人(もしくは、その周りにいた人々)
にしかわからないところではあると思いますが

本書では、最後の方では、鮮明に表れていますね。



で、社長という席に対し
藤沢武夫は、器ではなかった。



本田宗一郎の思うところの、社長としての器は、


「本田は、商人の会社にはならない。
技術でメジャーになっていく。そういう会社でなければならない。」


と本書では、明記されています。



現場至上主義ですかね。にこ



解釈を私なりに分析すると

ようは、実務や、営業、または必要スキルと思われる経営力に長けた人ではなく、
明確なリーダーシップ、明確な会社としてのベクトルを的確に示せる人間が
社長になるのだよと言っている気がしました。



なので、藤沢は、器に非ず。。。と。


とわいえ、

技術が秀でた、本田宗一郎。

経営が秀でた、藤沢武夫。




ともに、素晴らしい人であったことに

間違いないし、どちらかが欠けたら

今の地位や名声はなかっただろうなぁと思います。にこ



この本をベースに

自分が、藤沢ならば、どうだろう?と。


気持ちはすごいわかりますね。


たしかに、あそこまで実務を取り仕切っていたら
そう思って当然な感情だと思います。


どう思おうとも、本田とともに
退陣したのは、すごいことだと思います。



【背表紙】

世界に冠たる自動車メーカーの社長・副社長がそろって退陣。

引き際の見事さに世界は喝采を送った…。

が、その裏によほどの事情が隠されていることを看破した著者が、

十五年の取材をもとに“経営者の器”とは何かを描きつくした不朽の名作。




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