![]()
![]()
![]()
☆
面白かったのですが
ただ、私が思い描いていた、
栄光の№2の藤沢のイメージ、
感じとは、ちょっと違った感じの内容でした。
![]()
HONDAの事は、この本しか読んだことがないので
この本をベースに感想を述べます。
どこか、ゴシップ的な要素と
№2の藤沢は、結果、ブローカーとしてやっていた感覚、
ようは勘がよかった、運がよかったから
ここまでいけたんだよ。
と思わせるような場面が多かった気がします。![]()
そこを、もう少し描いてくれたら、
もっと、面白いのになぁと思いました。
作者は、ホンダが嫌いなのか
と
思っちゃったり・・・。
藤沢が、本当に社長への野望があったのかどうかは
たぶん、本人(もしくは、その周りにいた人々)
にしかわからないところではあると思いますが
本書では、最後の方では、鮮明に表れていますね。
で、社長という席に対し
藤沢武夫は、器ではなかった。
本田宗一郎の思うところの、社長としての器は、
「本田は、商人の会社にはならない。
技術でメジャーになっていく。そういう会社でなければならない。」
と本書では、明記されています。
現場至上主義ですかね。
解釈を私なりに分析すると
ようは、実務や、営業、または必要スキルと思われる経営力に長けた人ではなく、
明確なリーダーシップ、明確な会社としてのベクトルを的確に示せる人間が
社長になるのだよと言っている気がしました。
なので、藤沢は、器に非ず。。。と。
とわいえ、
技術が秀でた、本田宗一郎。
経営が秀でた、藤沢武夫。
ともに、素晴らしい人であったことに
間違いないし、どちらかが欠けたら
今の地位や名声はなかっただろうなぁと思います。![]()
この本をベースに
自分が、藤沢ならば、どうだろう?と。
気持ちはすごいわかりますね。
たしかに、あそこまで実務を取り仕切っていたら
そう思って当然な感情だと思います。
どう思おうとも、本田とともに
退陣したのは、すごいことだと思います。
【背表紙】
世界に冠たる自動車メーカーの社長・副社長がそろって退陣。
引き際の見事さに世界は喝采を送った…。
が、その裏によほどの事情が隠されていることを看破した著者が、
十五年の取材をもとに“経営者の器”とは何かを描きつくした不朽の名作。
