報道によると、2022年8月5日にウクライナ南部にあるザボリージャ原子力発電所に2回、攻撃があり、8月6日夜にも砲撃がありました(文献)。
さて、「目には目を歯には歯を」という言葉はハムラビ法典にありますが、この規範は、自然法で同害報復といいます。
そうすると、原子力発電所に対する攻撃に対して、同害報復による制裁を実行するときには、原子力発電所を攻撃するでしょうか。原子力発電所から放射性物質が漏洩し、環境問題に発展するリスクを考慮すると、原子力発電所に対する攻撃は控えるのではないのかな。
また、現時点でザボリージャ原子力発電所から放射性物質は漏洩していないので、放射性物質が漏洩して、環境に影響を与えるような攻撃は同害報復による制裁の上限を超えるということもできます。
キューバの石油貯蔵施設で起きた落雷、爆発、火災は自然法、国際慣習法による同害報復と推測いたします。
文献
欧州最大級・ザポリージャ原発に新たな砲撃…核の大惨事回避「奇跡は永遠には続かない」
読売新聞オンライン、2022年8月8日