京都大学のポスドクが、PhD48という
アイドル養成プロジェクトを始めました。
博士のアイドルグループというのがコンセプト。
発起人のポストクは、宇宙物理、特に、重力波が専門とのこと。
京都大学は自由闊達な雰囲気であるのが伝わってきます。
ところで、どこかのアイドルグループと
名前が似ているのですが、
大丈夫なのでしょうね。
さて、普通名称を普通に用いられる方法で使用して、
役務を提供する行為については、
不正競争防止法の適用が除外されています
(不正競争防止法19条1項1号)。
ここで、PhDは普通名称になります。
音楽グループが音楽を演奏するのは、
役務を提供する行為になります。
表現の自由という観点から
「普通に用いられる方法」については緩やかに解釈し、
メンバー全員が博士号を取得している限り、
PhD48という名称を使用しても大丈夫ではないかな。
一方、PhD48のメンバーが、博士号取得者と
博士課程の大学院生の混合となっているときには、
どうでしょうね。
博士課程の大学院生は普通、PhDといいません。
そうすると、PhD48のメンバーに
博士課程の大学院生がいるときには、
「普通に用いられる方法で使用」という要件を満たさず、
適用除外という例外は成り立たないのではないかな。
日本全国で有名な音楽グループと似た名称の音楽グループが
成り立つ余地はあるのですが、
その範囲は狭いでしょうね。
