10を超える学会の会員になっているのですが、日本社会精神医学会の会員にもなっています。

 

今日、2月26日、土曜日に、日本社会精神医学会フォーラムがオンライン開催されました。このフォーラムでは多くの講演がされるとともに、総会も同時にオンライン開催されました。

 

このフォーラムの主催者は日本社会精神医学会になります。

 

最初の演題は、「新型コロナワクチンの啓発で体験した「ヘルスコミュニケーション」~行動変容はどう起こすか?~」であり、演者は、新型コロナワクチン啓発プロジェクト『こびナビ』代表を務めた吉村健佑氏になります。

 

この演題は、タイトルの一部となっている「ヘルスコミュニケーション」に関するのですが、「ヘルスコミュニケーション」にはなにかと問題があります。

 

とはいっても、今日の演題の内容とか、新型コロナウィルスのワクチンに関する「ヘルスコミュニケーション」について問題があると主張する趣旨ではありません。

 

電波妄想に関する「ヘルスコミュニケーション」について大きな問題があると主張したいのです。

 

皆さんもご存じでしょうが、精神医学に電波妄想という症状があります。電波が聞こえないことを前提として、「電波が聞こえる」という発言などは妄想とされています。

 

マイクロ波聴覚効果に鑑みて、電波妄想は間違いですが、なかなかこの間違いを是正できないのです。

 

2021年3月に開催された第40回日本社会精神医学会で「電波妄想とマイクロ波聴覚効果を巡る科学リテラシー」という演題を発表する機会があったのですが、日本社会精神医学会はこのような機会を提供することにより、電波妄想を是正するヘルスコミュニケーションに協力していただきました。

 

しかしながら、精神医学の全体としては、電波妄想という間違いというか、デマというか、プロパガンダを未だに是正していないので、この問題は根強いですね。