2022年3月23日から3月26日まで日本化学会第102春季年会が開催されますが、この春季年会において、3月24日、木曜日、午後にマイクロ波加熱に関する演題について学会発表をいたします。

 

講演番号は、A204-2pm-05になります。

 

講演番号の一部に2pmとありますが、午後2時ということでなく、日本化学会春季年会2日目の午後という意味になります。

 

演題の背景としては、マイクロ波化学では、マイクロ波加熱における特殊効果が問題になっています。

 

即ち、化学実験で溶媒を加熱するときには、通常、伝熱加熱になります。伝熱加熱というと、そうですね、料理をするときの煮物のような加熱方法のことです。煮物では、お湯で食材を加熱しますが、これは水という溶媒を伝熱加熱していることになります。

 

ところが、化学実験でマイクロ波で溶媒を加熱したときには、伝熱加熱と反応時間、反応性が異なることがあります。

 

ここで、マイクロ波加熱というと、電子レンジでチンしたときのことです。

 

例えば、お料理を創るときに、マイクロ波加熱は、伝熱加熱より時間が短いとか、なにかおいしくなる、というようなことがあるのです。

 

伝熱加熱とマイクロ波加熱という加熱方式は異なるが、それ以外の条件を全て一定にしたとき、反応時間、反応性などが異なるという実験結果が報告されているのですが、このような相違はマイクロ波加熱の特殊効果と命名されています。

 

ところが、マイクロ波加熱の特殊効果については、よく分かっていないことが多々あります。

 

そこで、マイクロ波加熱の特殊効果について、小職が日本化学会春季年会で演題を発表するということです。