電波兵器の基本特許は、米国特許3951134号になり、一つ前のブログ記事に記載されています。

電波兵器といっても、対人兵器と対物兵器に大別されますが、米国特許3951134号には対人兵器に用いられる電波兵器が記載されています。

対人電波兵器には複数の使い方があります。

無難(?)な使い方は、第一段階として心を読む装置として使用します。

リモートセンシングで脳波を計測し、人工知能が脳波を解読して、音声信号に変換します。必要に応じて、音声信号を更にテキストデータに変換します。

情報機関は、あいつは何を考えているのだろう、と疑問に思ったときに、対象者の心を読むわけです。

この段階では、対象者の心は読まれているが、頭の中に声が聞こえるというようなことはありません。

第二段階としては、マイクロ波聴覚効果を応用した無線通信システムとして使います。

無線通信システムに人工知能が内蔵されており、人工知能が言葉を発話して、マイクロ波聴覚効果を応用した無線通信で被害者の頭部に音声を伝えます。

何もないところから声が聞こえてくるという状況になります。

対象者の心を読んだりしているうちに、対象者が気に入らないときには、情報機関が攻撃を開始するのです。

第三段階としては、対象者の心を制御します。

制御対象が心ですが、脳波スペクトルを制御します。電磁波エネルギーを脳に入力して、脳波ないし脳波スペクトルを変えるのです。

脳には様々な電気信号が発生していますが、多数の電気信号のアンサンブルが脳波になります。

脳波の制御は統計力学を応用します。統計力学は熱力学が進化していますが、そのあたりの知見を応用するのです。

例えば、室温について考えます。室温といっても、膨大な数の気体分子からなる空気の温度ということになります。

気体分子の温度は、膨大な数の気体分子の運動エネルギーを反映しており、気体分子によっては運動エネルギーが小さいものもあれば、運動エネルギーが大きいものもあります。平衡状態では、気体分子の運動エネルギーはボルツマン分布になるとされています。

エアコンで温度を制御するときも、自動車エンジン内部で可燃性ガスの燃焼温度を制御するときも、個々の気体分子の運動エネルギーを制御せず、温度というマクロの指標を制御するだけで、エアコンも自動車も制御できるのです。

さて、脳を構成するニューラルネットワークには、多くの電気信号が発生しており、この電気信号のアンサンブルが脳波になります。

個々の電気信号が、気体分子の運動エネルギーに対応し、脳波スペクトルが気体分子の運動エネルギーのボルツマン分布に対応します。

リモートセンシングで脳波を計測するとおおざっぱに説明していますが、脳波といってもノイズの影響もあります。そこで、自己相関関数を使って、脳波スペクトルを検出します。脳波に対応する信号とノイズは互いに相関しないので、自己相関関数によりノイズを除去するのです。

そして、自己相関関数から脳波スペクトルを求めます。

リモートセンシングで脳波スペクトルを求めることができるので、脳波スペクトルをモニターしつつ、電波兵器から脳に所定の電磁波エネルギーを入力します。