TBSで人間観察バラエティ『モニタリング』という番組を見ていた
(木曜日、通常は午後8時から、
2014年5月29日は午後7時から2時間スペシャル)。


この番組でのストーリーである。
 
ご老人が道に倒れていたので、通りすがりの男性がご老人を助けて、
水を上げた。
 
実はそのご老人は貿易会社の会長であり、
自分を助けた親切な人に会社を任せたいと切り出した。
さて、通りすがりの男性がどのような反応をするか!
 
テレビ番組なので、偶然の通りすがりという設定で、
実は役者さんが演技している。
 
ところが、この番組を見ていて、
大学時代の友人のエピソードを想い出した。
 
当時、私は東京大学駒場キャンパスの学生であり、
友人も東京大学駒場キャンパスの学生。
 
その友人は長身で実はハンサム。
 
その友人が大学の学生課を通じて家庭教師のアルバイトに応募した。
 
すると、家庭教師を募集したご両親の面接があったそうな。
 
面接の場所は、駒場から近い渋谷のレストラン。


週末に昼食を一緒に食べる会食である。
 
父親が、友人に対して、高校生の息子に勉強を教えて欲しいと切り出した。
 
更に、単に勉強を教えるだけでなく、
お兄さんのような存在になって欲しいというのである。
 
ハンサムな友人は突然のことで意味が分からず、
どういうことなのか質問した。
 
すると、自分には息子だけでなく娘もいるので、
ゆくゆくは家族の一員になってほしいということのようなのだ。


更に、父親は会社の社長でもあることを伝えた。
 
まだ、20才になっていない友人は受験勉強は得意だが、
世慣れておらず、この話の意味が良く分かっていない。
 
また、社長といえどもあまりに適当なことを話すわけもなく、
娘の気持ちにもよることだし、ある程度、曖昧にぼかして伝えている。
 
その面接後、しばらくたって、友人と私が会話して判明したのだが、
友人は社長令嬢とお付き合いして、
将来、会社役員になるという幸運を逃したようである。

幸運の女神を捉まえると、勉強を教えた息子が社長になり、
初代社長の娘婿が副社長ぐらいになったのかもしれない。

あるいは、業績に貢献していると、
娘婿が社長ということも十分にありえる。