米国に出願したり、PCTを移行したりすると、よく限定要求や選択要求が来る。
限定要求はいくつかの中から審査するグループを選べ、というものだ。
最初にこれを受けると、日本では単一性があるのに、なぜこんなに分けられるのだろう?と驚く人もいる。
3つも4つものグループに分けられることもある。
しかし、これは単にどれから審査を始めるか?と言ったような意味で、選ばなければ権利が消滅するとかいうようなものではない。
あとから必要と思えば分割出願や、拒絶されても継続出願、一部継続出願等やり方はたくさんある。
だからこの選択要求の段階であまり深く悩む必要は無いだろう。
そして、あるグループが特許を許可される場合に他のグループを再統合できる場合もある。
もちろん、一番いいグループを選びたいのはわかるが、あまり労力をかけすぎるものでもない。
資金の乏しい大学や中小企業にとってはかなりの大事件なのかも知れない。まあ、1回受ければ次からは普通になるので、どうということは無いのだが。