第2章 直流発電機 2.5 回転子巻線の巻き方 

 

 直流発電機の誘導起電力E(E=(pz/60a)ΦN ;pは極数、zは回転子導体棒の総数、aは並列回路数、Φは磁極毎の磁束、Nは1分毎の回転数)に関する公式の導出過程において、回転子巻線(回路)は次の図1のように展開され、各導体棒には一律の大きさ・向きの誘導起電力eが発生していると見なして取り扱われる。

 

 しかし、波巻や重ね巻において、各導体棒の誘導起電力eは、同時間において必ずしも一律の大きさ・向きになっていない。

 

 このような事実を踏まえると、波巻や重ね巻の具体例から誘導起電力Eの公式を導き出そうと試みる際、単に、各並列回路の導体棒数に一定の誘導起電力eを乗じることで公式が得られるのかというと、そうではない。

 

 そこで、本節では、誘導起電力Eを、波巻や重ね巻から導き出す考え方について説明している。

 

(その解説は本書に記載されています↓)

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