第2章 直流発電機 

2.1 誘導起電力 2.2 回転子と磁極 2.3 磁極の形成する磁界

 

 電験三種において、直流発電機の誘導機起電力Eは、極数p、回転子の導体棒の総数z、回転子回路の並列数a、磁極毎の磁束Φ、回転子の1分毎の回転数Nを用いて次の公式のとおり算定される問題が多いと思います。

 

 E=(pz/60a)ΦN

 

 この公式については、多くの参考書等で導出方法が提示されていると思います。

 しかし、極数pが4以上の多極の場合、磁極毎の磁束Φがどのように与えられているでしょうか?

 

 おそらく、磁束Φの分布(磁界がどの位置でどの向きになっているのか)まで特定せずに、話が何となく進んでしまうケースが多いのような気がします。

 

 直流機だけを考えていくのであれば、それでも十分な気はします。しかし、そのままの理解だと、後々、同期機や誘導電動機を考える際に理解不足になり易いです。

 

 そこで、本節では、極数pの直流発電機を次の図1のモデルで考えて、回転子に作用する磁界がどの位置でどの向きになっているのか解説をしています。

 

 

(その解説は本書に記載されています↓)

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