「 ウッソな象 と モエットなキリン 」
ウッソ象のウッソは水の回転ですと言ったのは
ウッソ象です。
その時、窓から優しい風が、
削ったばかりの色鉛筆の削りカスを床にさらさらと落としましたので、
ウッソ象は直ぐにこの事を日記に書き留めました
さて、実際、
ウッソ象の鼻先には水の回転がくっついています
グルグル回っているだけです。
水が床に落ちるわけでもなく、
周りに飛び散るわけでもなく、
ただ、グルグル回っています。
ウッソ象の鼻先の水の回転は、右回りです。
何の為にくっついているのかは分かりませんが、
眠い時も、食事をする時も、お散歩する時も、
いつでもグルグル回っています。
そう言えば、
今日はモエットキリンさんが遊びに来るそうです
モエットキリンさんのツノは燃えてます。
尻尾も燃えてます。
長い首から胴体にはシュークリームの柄がたくさん付いています。
ミントチョコが苦手です。
おや、誰かが戸についた鐘を鳴らしています。
きっとモエットキリンさんだと言いながら、
ウッソ象は白い大きな戸を開けました。
ようこそ!
ようこそ‥‥‥‥ペニャリットさん‥
おや、モエットキリンではなく、
ふどう畑で一日中、本を読むのが大好きな
ペニャリットさんですね。
ウィーミーは元気?
今日はあなたが大好きな、
グルグルメリーゴーランドの絵本を持ってきたわよ。
そう言うと大きな大きな絵本をテーブルの上に
ドスンと置きました。
それは本当に大きな大きな絵本でした。
ペニャリットさんは戸を閉め、
大きな声で牧場のパンケーキという歌を歌いながら走ってぶどう畑に向かいました。
さて、
今日はモエットキリンさんは来ませんでした。
ウッソ象にプレゼントしようと
準備したラビット豆を数えているうちに
夕方になったそうです。
ウッソ象はそんな事を忘れて、
さっきから
大きな大きな絵本に夢中です。
どんな絵本だと思いますか?
ウッソ象はびっくりした顔をしたり、
ゲラゲラ笑ったり、
遠い目をしたり、
大忙しです。
どんな絵本だったんでしょう。