「 たくさんの不可解な断片 」
ようこそ、おいでくださいました!
さぁ、ここにお掛け下さい!
さぁ、さぁ、さぁ。
早速ですが、これなんですよ!
そう言うとタヘロ蛙は、
古い手帳の切れ端やら、
薄汚れた写真やらを机の上に広げました。
先日お話した‥ほら、これ!
リシャット構造をしていますでしょ!
タヘロ蛙は興奮して鉛筆を何遍も床に落とし、
その度にペロッと舌を出しました。
どうも、これ、INする宇宙のようです。
ここが、つまり、この宇宙の外側ですね。
で、ここが、第二エリアです。
4次元、ここが5次元、ここが6次元。
タヘロ蛙は更に興奮して、
まばたきを忘れてしまったので、
目からたくさんの涙をこぼしました。
つまり、我々は既に9次元の魂なんです!
ボディーは4次元ですが‥
もちろん、お分かりになられますな!
タヘロ蛙は、いよいよ興奮が止まらなくなり、
仕舞いには持っていた鉛筆をガリガリかじりだしました。
つまり、ボディーの進化です!
次元に合ったボディーの進化を続けてるんです。
このネクスト星に到達するのが、
我々、魂の目的ですから!
あなたは3次元にいらっしゃったんでしょ?
あそこはひどい‥‥
なんたって、あの重いボディーを着なきゃいけないわけですから‥
それに3次元のルールと言いますか、
鎖と言いますか‥あれは酷く疲れる‥
そう言うとタヘロ蛙は、
ドカッとソファーに倒れ込んで、
大きなため息をつきました。
そして小さな声で、私は二度とゴメンだ‥と
呟きました。
私は何個か質問をしてみましたが、
タヘロ蛙はムニャムニャ言いながら寝てしまいました。
テーブルの上のたくさんのメモを見ながら、
なんだか未だよく分からないが、
ここには知りたい事が山ほどあるなぁと
少しワクワクしました。