10月の本② | 魚のハリセンダンス

魚のハリセンダンス

ウソだらけです

どうも、病院って言うのはホント時間がかかるものですね。

ハードカバーを一冊読み終わりました。

本を読みたきゃ病院へ行け。もしくはクリニックですね。

で、先月読んだ本の続きです。

 

 

「禁書」  マリオ・インフェリーゼ

禁書になるのは主に協会からの抑圧で始まるが。

人の欲は止められないって事ですね。

一冊の本の価値は今とは考えられない位に重い。

だからこそ禁書の価値はさらに重い。

 

 

「観察力を磨く名画読解」  エイミー・E・ハーマン

・スマホをいじってるとマリファナを吸ってる人より

思考能力が落ちる。成人男性も8歳の子供並だ!!

・ミケランジェロのダビデ像はフィレンツェ最大の敵、

ローマを睨む方向に立てられていた。

・コロラド州で未解決の事件の情報を受刑者から得たい時は、

トランプの裏に事件の情報を印刷して無料でばらまく。

かなり効果があるらしく、全米内の刑務所で行われるようになった。

・盲目の物乞い「目が見えません、助けて下さい」と段ボールに書いてあった。

カップの中身は空。

若いコピーライターが段ボールの裏に「素晴らしい天気ですね。

でもあなたの見上げる青空が私には見えません」と書いた。効き目は凄かった。

なんで急に小銭が入り出したのか、盲人が通りがかりの人に訊いて分かった。

美術館等で絵画を見せて、その背後に有る物を観察して推理力を磨くテクニックの本。

シャーロック・ホームズのモデルのベル教授が出て来るとは思わなかった。

 

 

「三面記事の歴史」  ロミ

・ヴォルテール曰く

「宗教は料理の作り方以上に国事になるべきではないと人々は知らないのです。」

三面記事が瓦版(?)時代から載っているが。

まさか大学時代に読んだ「悪食大全」「おなら大全」と同じ著者とは!

 

 

「戦争犯罪を問う」  赤根智子

ICC=国際刑事裁判所の女性判事の話ですが。

よくある国際組織と同じで言う事は立派で実行力が無いんだよな。

 

 

「『話が面白い人』は何をどう読んでいるのか」  三宅香帆

当たり前だが、話の面白い人はこんな本読まないし。

第二部の応用実践編には参った。

コラムの使いまわしか?

第一コミックをブックリストに乗っている時点で、

頭の良い会話にはあまりなりそうにないな。

 

 

「事件報道の裏側」  三枝玄太郎

多分これ俺一回読んでるな。

新聞記者の話だが、大学時代の同級生が新聞社を受けたが。

見事卒論の単位が取れずに留年。

その後の彼を誰も知らない、正に事件だ!

本とは関係ない事ばかり書いてますな。

 

 

「精神分析と自閉症」  竹内均

よくある自閉症→天才?本の難しい版と思えばいいか。

しかし、途中にあるライトノベル論には驚いた。

俺はライトノベルは一冊も読んだ事が無いから、サッパリだった。

 

 

「父フロイトとその時」  マルティン・フロイト

・「頭のおかしくなった犬と英国人」→西欧で灼熱の昼間に出歩く人の事。

英国人とは観光客で、その頃は避暑に出かけると言う事もなく。

大陸に渡ってきた英国観光客の事を言っている。

・「殿様の所には呼ばれぬ限り行ってはならぬ」ザクセンの諺。

一回の失敗で昇進の夢が立たれる将校は触らぬ神に祟りなしと言う事。

多分、精神医学者になった娘が書いていた方が面白かったろうと思う。

息子は医学の道には進まなかった。

ただ、この本の面白い所は父親のフロイトより、

当時のユダヤ人がどういった差別を受けていたかと言う事を知れたこと。

 

 

 

なかなかアップダウンの激しい読書でした。

観察力の本は確実に面白かった。

その他は一寸・・・。

私に合わなかったと言う事でしょう。