10月の本 | 魚のハリセンダンス

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ウソだらけです

早いものでもう11月。遅いもので10月と言う訳で、先月読んだ本です。

 

「アレクサンドロス大王-『世界』をめざした巨大な情念」 大牟田章

兎に角、神になろうとしたか、神を超えようとした男の話で。

回りの人間にとってはいい迷惑だったろうな。

しかし、一人の男の命令でよくもここまでやったと感心させられる。

その後の世界で大王と言えばアレクサンドロスの事になると言うのもうなずける。

 

「マスラオ礼賛」 ヤマザキマリ

・作者のおじいさん(かなりの道楽人)曰く

「人生はね、自分がラッキーだと思う程、楽しいもんだよ」

・チェ・ゲバラの「チェ」は、「よう!」とか、「おい!」「ダチ!」

と、言う砕けた呼び方。

著者はトムとジェリーのトムに惹かれている。俺も同じ。

あれ程人間臭い(?)不死身のネコは居ない。この世で唯一好きな猫だ。

 

「境界知能の子どもたち」 宮口幸治

また、新しい区切りが出来た。こんなに色々出来ていいのか?

つくづく思う。じゃあ、俺のガキの時代は何だったんだ?

境界どころか、度を越していたぞ!?本当に今の教師は大変だよ。

 

「買い負ける日本」 坂口孝則

・3/11の時に、某住宅メーカーが仮設住宅やプレハブの建設を請け負った。

50棟を建てた時に「仕様書では釘の色は灰色ではなく白。

これは灰色なので認められない」と、某県の担当者は言い放った。

当然の建て直し、その間の被災者は寒い体育館に居た。

上記の様に、機能不全を起こした企業・官僚組織の制度が

世界の流れに追いついて行けないどころか、

あらゆる国に捨てられてる日本の現状の本。

車やクーラー、給湯器が流通しなかったのがほんの一例。

ポツンと一軒家に住む気がないなら、読んだ方が良い本。

 

「禁城の虜 ラストエンペラー私生活秘聞」 加藤康男

この出版社が出してる本だからな~~、全て信じる訳にはいかないな。

溥儀がゲイ(バイセクシャル)でED位は信じて良いかもね。

確か、最後の宦官って本も読んでるはずだけど、何か思い出すような事があったな。

 

「現代中国の父 鄧小平(上・下)」 エズラ・F・ヴォ―ゲル

上ではまだまだ下っ端!毛主席に着いて行きますぜ!!

・「マルクスに会いに行く」共産党員で使われたもうすぐ死ぬ事のたとえ。

・第二次天安門事件の時に国営放送は

「本日は、何もニュースがありません」と、放送した。

天安門事件の時、同級生にバードどう思う?と訊かれてたので。

「これでまた10年民主化は遅れる、文革で10年遅れたから、20年は遅れてる。」

と、言ったけど。民主化云々より、追い抜かれちゃった!

で、その後の中国を見ると、新しい皇帝を造っていた。

共産党王朝だな。ただ、北と違って、世襲制じゃない。

前世紀から変わってないと言うのは素晴らしい。

 

 

で、上の鄧小平を読むのに時間がかかるかかる。

もう、共産党の流れは解ってる、次に居なくなるのは誰、

そして大躍進に、文化大革命の流れ。

皇帝ほどの権力が無いと出来ないよなあんな酷い事。

因みに、作者は「ジャパンアズナンバーワン」を書いた人。

その頃に比べると、日本も変わったな~~と言うか、落ちたな~~。

全て、国民がバカになるように仕向けた政治の性として、

今回はお仕舞。