エキサイトマッチ30 | 魚のハリセンダンス

魚のハリセンダンス

ウソだらけです

そういう訳で、とっても面白い試合だったので書きます。
たぶん、いつも通り殆どの人が解らないと思いますが。
WOWOW入ってたら、ぜひ見てください。
いい試合です。後、もう一回ぐらい再放送有るでしょう。

 

セルヒオ・マルチネスvsフリオ・セサール・チャベスJr
WBC世界ミドル級統一タイトルマッチです。

 

 

まずは自己採点から。

 

 

フルマークで、マルチネスではなく。
12Rだけ、8対10チャベスJrです。
もし反撃のパンチを出さなければ、ストップか7対10でしょう。

 

 

 

 

では、ラウンドの感想。

 

 

 

 

1R やっぱりチャベスはでかいな・・・。
  こりゃ大したプレッシャーだよ。
  でも、手数でマルチネス。

 

 

2R このラウンドだけ、マルチネスかチャベスか悩んだ。
  最終的にはマルチネスにつけました。
  手数を取ります。

 

 

3R マルチネス、右フックを引っ掛けて打つ時
  肘ぶつけてね?肘でなくても、腕ぶつけてね?
  流石テクニシャンだな。好きな選手の時はテクニックと評価します。

 

 

 

4R マルチネスの最後の左は良かった。
  タイミングと距離解って来たか?

 

 

 

 

5R マルチネスのワンツーで、
  ツーの左ボディ。これがイイ!!

 

 

 

 

 

7R マルチネスもう全体を支配。
  チャベスは鼻血が非常に苦しそう。

 

 

 

 

 

8R チャベスの左ジャブの打ち終わりに。
  マルチネスが右ジャブを合わせる。
  こんな事されたらチャベスはやる事がない。

 

 

 

 

9R マルチネス、左移動時に利き腕の左をジャブの様に出す。
   これは上手い!!見ていてホント惚れ惚れした。
   結局、右も左もどちらでも打てて距離を保てて、
   ツー・スリーと攻撃できる。

 

 

 

 

10R マルチネスのサークリングします。
   

 

 

 

 

12R この時に友人から電話がかかってきて。
   まぁ!!大変!!!
   12R見た人なら、それがどれだけ大変か解るでしょう!!
   母親に、「あんた、こんな大事な時に何しよるんね」
   と、怒られました。

 

 

 

 

 

 

結果としては、マルチネス一方的と言っていいでしょう。
終わってからのインタビューで。
12Rは偶然みたいなもの、と言っていましたが。
それも負け惜しみではなく、真実の様な気がします。
37歳流石にラウンド毎にスピードは落ちますが。
対戦相手も、痛めつけていけばスピードは落ちます。
相対的にスピード差は無くなりませんね。

 

 

 

 

 

 

そして、ダウンした時に、自分のコーナーに合図をして。
前屈をした時。
こんな時のそれをする。
いや、こんな時だからそれをする。
もう、何と言うか、虚勢だろうがなんだろうが、
実戦をくぐり抜けて来た男の凄さを感じました。

 

 

 

 

で、今回の総論は。
フレディ・ローチは最近負けがこんで来たな・・・。

 

 

 

 

12Rより前にGOサインは出していたと思う。
少なくとも10R(根拠は余り無い)で出さないと、
マルチネスをKOに追込めないでしょう。
マルチネス・サイドも判定で行けると思っていたはずですから。
足を使えば、十分に逃げるぐらいはチャベスを傷めてつけている。

 

 

 

そして、チャベスは決定的に追い込む事が出来なかった。
でも、12Rにアレが偶然(パンチを出しているのだから偶然ではありませんが)
に当たって追込めた。
それが限度だった。と思います。

 

 

二度目もありそうですが。
う~~~ん、次はもっと差が無い闘いになるでしょうね。
年齢を重ねる事と、
作戦を練ることでの伸び代はチャベスに有るでしょうから。

 

 

 

 

兎に角、面白い試合でした。
最後の心臓バクバクは久しぶりでした。
WOWOWライブ中継、最高!
今のところ年間ベストバウト!

 

 

 

 

 

そして、ロンドンオリンピック・ボクシング・ミドル級金メダルの村田君は。
結構、解説向きだなと思いました。