⑨ 40度の恐怖
水戸の街を歩いていると、ゆーすけの体に異変が起こった。
いつもと違い体が重くてダルイ。そして熱い。
目まいや立ちくらみがしてまっすぐ歩けない。
最初は、(ただの風邪かな?)と思っていたけど、
だんだん症状は悪化してきて、とうとう立って
いられなくなった。
体の自由がきかなくなり、意識も朦朧とする。
(やべぇ‥)
近くにあったホテルにかけこみ、
「すいません 急に体調が悪くなったんで
しばらく休ませてもらっていいですか‥」
ゆーすけの尋常じゃない顔色を見てお兄さんは、
「は、はい!どうぞ!」
と、体温計まで持ってきてくれた。
お礼を言う間もなくソファに倒れこみ、
体温計を見ると、目ん玉が飛び出しそうになった。
よ、よ、よ、40度!!??(仰天)
それを見たホテルのお兄さんもびっくりして、
「すぐに救急車呼びますんで!!」
と言いだした。しかし、病院が大っ嫌いなゆーすけは、
「いや、呼ばなくていいです‥‥
もう少し休めば治ります。」
と、根拠もないことを言い必死で説得した。
お兄さんも分かってくれて、
「ここじゃなんだから‥」
と言い、従業員用の寝室みたいなところに
連れられて、ちゃんとしたベッドに寝かせてくれた。
マジでありがたいと思ったが、それどころじゃなく
ありったけの毛布をかぶり寒さに耐えた。
そして、すぐに眠りについた‥‥。
朝目覚めると、昨日の優しいお兄さんが、
「おはようございます!だいじょうぶですか?」
とおかゆを持ってきてくれた。
(なんていい人なんだ‥‥(涙))
まるで天使のようなお兄さんに、昨日のことも
含めて深くお礼をした。
おかゆも食べてだいぶよくなったゆーすけは、
何度も何度も頭を下げて、そのホテルを出た。
最近思うのは‥‥
マ ジ で ! 融通が利かない人が多すぎる!
「規則ですから」「そういうことはウチではやってません」
‥‥ あんたらはロボットか!!
雇われの身だから仕方ないかもしれないが‥
少しは自分の意思で判断してほしい!
「そういう決まりだから」じゃなく、
「わたしは、こう思います!」 と、
胸を張って自分の意見を言う人が、本当に少ないと思う。
ホテルのお兄さんのしてくれたことは、
なかなかできることではないだろう!
感動しました!