~番外編~ 3,最高の出会い、そして沖縄へ! | ☆パッチ☆1万人と出会う愛と感動の日本一周物語★

~番外編~ 3,最高の出会い、そして沖縄へ!




『 時が止まる 』 とはこのことだ。

10何人かいる先生達は、一瞬にしてこっちを見て固まった。 

みんな口が半開きになり、マークが飛び出している。


勇気を出してこの空気から抜け出そうと、

「すいません、僕達は福井県から来て日本一周している者なんで
すけど、あのぅ‥‥ここに車を置かせてください!」けんじ



‥‥シーン。  (無理かなぁ。。。)


その時、奥の部屋から40代後半くらいの強面の男性が出てきて

オレ達の方に向かって、 ものすごい形相 で歩いてくる。

(ひえぇー!殺される!)‥‥すると、

「私はここの教頭だ。どんな事情であれ、学校の駐車場を
貸すことはできない!」


「は、はい!すいませんでした!」帰ろうとすると、


「‥‥だけど、わたしも昔は旅をしていたから旅人は好きだ。
よかったら詳しい話しを聞かせてくれ!」


と、空いている教室に案内された。


見た目はすごく堅そうな ガンコ親父 って感じだったので

予想外の出来事にただ驚いた。

オレ達の名前、年齢、住所、体重、好きなお笑い芸人、

そして…、沖縄へ行きたいこと、一ヶ月間車を置かせてもらえる

場所を探しているということ、などオレ達のことは 包隠さず話した

教頭先生も最初は怪しんでいたが(当然だろう)、

少しは信用されたみたいで、前より 優しい顔 になっていた。


そして、

「よし、わかった!串木野という所にある、わたしの実家。
嫁に言っておくから車はそこに停めなさい。」


「えっ!い、いいんすか!?」

「君達みたいな若者、わたしは好きだ!沖縄から帰ってきた
時の、土産話を楽しみにしているよ!」



「あ、ありがとうございます!!(涙)」

大龍小学校、バンザーイ!!教頭先生バンザーイ!!

(本当にうれしくて、教頭先生に抱きつきたかった!けど、やめた…)


少しでも早く行きたかったので、今日車を停めに行って

明日の昼の便で 沖縄に行こう!となった。

仕事の忙しい教頭先生は、今日は家に帰れないみたいで

残念ながら ここでのお別れとなった。

串木野までの地図を書いてもらい、 「行ってきます!」

と言い、握手して別れた。


鹿児島市内から串木野までの道のり、約1時間。

辺りはすっかり暗くなって、道もどんどん田舎っぽくなってくる。

「ほんまにえぇ人やったなぁ!行ってよかったわ!」ゆーすけ

「そやなぁ!でもなんか、うまくいきすぎて怖いわ!」けんじ


(…確かに。)       →串木野到着!!



ピンポーン♪  「はぁーい!」

教頭先生の奥さんはどんな人か楽しみに待っていると、

まぁ、 ベッピンさんではないか!!

あの教頭先生からは想像もつかない奥さんの よし子さん は、

優しい顔で二人を迎えてくれた(笑)


車を車庫に入れさせてもらい、 「コーヒーでもどうぞ」

言われ、実家に上がらせてもらった。

そこには、 外人が一人? と、オレ達と同じくらいの 男が二人?

犬が一匹 いて、みんな驚いた顔でこっちを見た。

「はじめまして!」 と挨拶をしながらも、心の中では

どういう家族構成やねん! とツッコミざるを得なかった。

聞くとまず、外人はアメリカからホームステイできている

17歳のシャイボーイ、 ガス 。 教頭先生とよし子さんの息子は、

大阪に行っていていないけど、その友達の たけさん つるさん

ガスと遊ぶために家に来ている。(犬の プル もかわいい♪)

少し遅れてたけさん、つるさんの友達である、 もろさん しおさん

やってきた。そして、よし子さんとガス、たけさん、

つるさん、もろさん、しおさんからオレ達に 質問の嵐!

オレ達も負けじと、 質問しまくり!


すぐにみんなと打ち解けて、4人とガスでファミレスに行った。

お金のないオレ達のことを気遣ってくれて、

「なんでも好きなもん食べろよ!」 と言ってくれた。

遠慮せずに食いまくった!


夜も遅くなり、たけさんが

「明日、港まで送ってくから今日はウチ泊まっていけ!」

と、言ってくれた。よし子さんとガスに別れを言い、

もろさんとしおさんとも別れた。


つるさんとオレ達で、たけさんの家にお邪魔して、

久しぶりの布団で死んだように眠りこけた‥‥ZZZ




あれっ?  

昨日まではあれだけ悩んでいたオレ達。

日本一周がなくなりそうな雰囲気だったのに、
今のこの全く正反対な状態。

なぜ?  

大龍小学校に行ったから。ただそれだけ。

絶対いける!と思いながら、ほんの少しの勇気を出し
たった一つの行動をとっただけ。

全然たいしたことはしていない。


『 毎日が冒険 』

高橋歩が言っていたことを思い出した。

どれだけかっこいい事を考えていたとしても
どれだけかっこいい事を言ってみても
やらなきゃ終わりだ
実際に行動することが大事なんだ

実際に行動すること、行動すること‥‥行動‥行動、行動‥




朝。 鹿児島に来て初めての、 気持ちのいい朝

オレ達の沖縄行きを祝ってくれるかのような太陽の日差し。

たけさんの愛車に乗り込み、 「SAM41」 を聞きながら

ノリノリで鹿児島港に向かう。

途中、たけさんとつるさんがなにやら ヒソヒソ話 ‥‥。

気にもとめず、思い描く沖縄の海。


港に着き、フェリー乗り場に向かおうとする ゆーすけ けんじ

手を引っ張り、 ゆーすけ の手には 『ラークマイルド』

けんじ の手には 『パーラメント1』をそっと渡す。


「えっ??」  ゆーすけ けんじは突然のことに驚く。

しかし、二人の言葉を遮るかのように

「気をつけて行ってこいよ!」たけさん

「一ヵ月後、大きくなったお前らを楽しみに待ってるぞ!」
つるさん


昨日オレ達の吸っていたタバコの銘柄を、覚えておいてくれて
さっき、買ってくれたんだ‥‥


あまりの驚きと、こみ上げてくるうれしさに

ゆーすけ けんじ は、うっすらと目に涙を浮かべながら

「ほ、本当に…ありがとうございます!」ゆーすけ

「帰ってきたらまたしゃべりましょう!」けんじ


「じゃーな!バイバーイ(笑) 」たけさん、つるさん

「バイバーイ!!(笑)」ゆーすけ、けんじ


たった一日、いや、 数時間 一緒に過ごしただけなのに

よし子さん、ガス、たけさん、つるさん、もろさん、しおさん。

会ったばかりのオレ達に、気を使わせることなく、

家族のように 親友のように 、優しく楽しく接してくれた。

お礼の言葉も見つからない。



ゆっくりと動き出すフェリーの上から、鹿児島にしばらくの

別れを告げた。

そして、遠く沖縄の島へ‥‥‥                    続く